ダンサー紹介　齊藤コン

ダンサー紹介〜齊藤コン〜

現象でありたい

 

私は元々、環境保全をしながら自分のやりたい発生生物学の研究をしたいと生物学の道を目指していたのですが一番身近で一番わからない身体について考えていきたいと身体表現、ダンスの道に進んできました。

これまで人が何を求め、何を作り、何に動かされてきたか、そして今どう変わるのか知りたい。生物学は勿論、民俗学、 科学史、哲学、芸術史の知を連ねて物事の本質を追求したい。そしてそれを身体で表出させたい。観た人の何かが変わったらと思います。

 

それぞれの身体からのダンス

それぞれの生物はその種特有の知覚世界を持ち、それに基づいて行動しているといった環世界といういう概念に現在とても惹かれています。人間は限度があるにしろ様々な環世界に意図的に近づくことが できます。そういった境界線上の身体を取り扱いたく、青田会では遺伝子組み換えをモチーフに初めて群舞を振付し『Integration』(出演:後藤華歩 大森美沙 牧野彩季 齊藤コン)を発表しました。 近いうちに再演したいと思います。

 

 

またO.F.Fというダンスユニットでも活動をしていまして、それぞれの揺るぎない個性的身体を活かした表現と共にあることを誇りに思うと同時に、では自分は何を持って強くあれるのかと考えます。どれだけの領域を横断できる身体思 考を持てるか?どれだけ変わり続けられるか自身に問うていきたいです。

 

 

人間がこの身体であることを肯定したい

他の生き物たちを観てその環境に即した身体・生き方に大変心打たれます。では、人間である自分はどうあるべきなのか。常に試し続けたいです。そして、自然や生命への畏れ、他者を理解しようと努めること、分かったと思わないこと、を大切に生きていきたいです。

齊藤コン

生物学、武道への興味から身体研究の道を志し、身体が起こす物事の変容・観る者の認識の変化 に着目したダンスを展開する。
ダンサーとしてHiroaki Umeda、木皮成、金井ケイスケ、田畑真希などの作品に出演。 作家として『シンシン』『ミャクーズ』『Mutant Dynamics』など身体そのもの・建築との関わ りに着目した作品を発表。 ダンスユニットO.F.Fとして大道芸やパラリンピック関連イベント出演、小学校特別授業など多岐 に活動。 Animalflowインストラクターとしてアスリート・ダンサー・一般人へのトレーニング指導も行う。

Twitter:齊藤コン企画@saitohconpro https://twitter.com/saitohconpro

note:@saitohcon https://note.com/saitohcon