ダンサー紹介　池田光優

ダンサー紹介〜池田光優〜

 

 

分からないことを楽しみたい

 

わからないからこそ、面白さがあるんじゃないかなと思います。予測不能なことができて、良い意味で観てる人の期待を裏切れる。無音で踊ったり、雑音とか生活音で踊ったり。

正直コンテンポラリーって、踊りって言っていいのかなと思うこともあります。踊るという感覚なのか…そこはまだ自分でもわからないでいます。

振付家それぞれにその人にしかない世界観があって、正直、私がどの人の作品が好きなのかまだ分からないです。いろいろありすぎて。よく見るとその振付家らしさってわかるのですが、その人の他の作品を見るのとレッスン受けるのとではまた違ったりする。だから、「誰の元で働きたい！」とかそういうのは今は考えられないです。人によって考えてることは当たり前に違う、世界にはたくさんの振付家・ダンサーがいる。とにかく知らないことだらけなので今は貪欲にフットワーク軽く色々な出会いをしていきたいです。

 

現在ストリートダンスがメインのスタジオで働いてることもあって、いろいろな動きを見ることが多くなって、「あ、こういう体の使い方もあるんだな」とか自分のいつもの動きと照らし合わせるようになりました。インプロとかで取り入れられるような動きがあるかなとか。なんでも自分の踊りに取り入れられないかいつも考えてしまいます。

 

 

 

今まで培ってきたバレエの技術を軸に

結局バレエって、一から決まったものがあってそれに従って踊らなきゃいけない。作品で使われる曲も決まってる。決まったものの中でどれだけ綺麗にどれだけ他の人より飛び抜けて踊れるか、が重要です。私が与えられたものを上手くできるようにするのが得意なのはこれのおかげだと思います。実際、色々なレッスンでピックアップしてもらえたりするのは、踊りとしてバレエをやっていたおかげだと思います。

そのバレエを活かしながらさらにダンスの幅を広げていき、私を必要とする振付家と出会い、ダンサーとして活躍し、将来的には自分の踊りを確立していきていきたいです。

 

また、今回のトリプルビルは怪我のため演出補佐となります。ダンサーとしてでない形で公演に関わるのは初めてなのでダンサーと振付家のあり方を再度見つめ直す機会としたいです。

 

 

 

池田光優（いけだみゆ）

幼少からクラシックバレエを学ぶ。

国内コンクールで多数賞を受賞。

USAインターナショナルワークショップでボストンにて短期留学。バレエ、コンテンポラリー 、モダンダンスなどを学ぶ。

昭和音楽大学短期大学部バレエコースを卒業。バレエを主に、コンテンポラリー 、キャラクターダンス、動作学や解剖学を学ぶ。