バスケットの素材　ギニアグラス

 

私たちがガーナのボルガタンガで生産しているバスケットの素材はギニアグラス。

ギニアグラスは川岸に自生する水草の一種です。

刈り取られたものからバスケットを編むのに適した物を厳選し、充分に乾かした後、

藁を割いて作業に入ります。

もともとはボルガタンガ地方で取れていたギニアグラスですが、今では生産量が減ってきた為、

同じガーナ国内のクマシで生産されているギニアグラスを買い付けに行き、それらを使用しています。

 

買い付けの作業も一苦労。

片道９時間の道のりを、車を走らせ向かいます。

昨シーズンは5000個ほどのバスケットを生産した為、ギニアグラスを何度も何度も買い付けに行く事に。
運ぶ量も費やす時間も年々増えている事が幸せでもあり、

でも買い付けメンバーへの負担が心配にもなりながら、今日ミーティングに参加しました。
来年はもっと生産量を増やすから、買い付けの頻度が上がりそうだと話すと、

私の不安をよそに買い付けメンバーは手を叩いて喜んでくれました。
仕事がある事が嬉しい。あなたたちが私たちの人生を豊かにしてくれている。

本当に感謝しているから、何の苦労でもないよ。ありがとう。と。

 

以前は日本で一般企業に勤めていた私にとって、直接ありがとうや感謝の言葉をもらう事が少なかった日々。
目で見て肌で感じて人のためになっているんだなと実感出来るこの仕事に

心からやりがいと生きがい、また感謝の気持ちを抱き、今日も幸せだなと感じられる事を嬉しく思っています。
誰かの為に何かアクションをする。
一歩踏み出すことを恐れなければ、

こんなに新しい世界を見て感じて得られるものがあるのだなと、実感する日々をここガーナで過ごせています。