【最終日のご挨拶】感染第２波に貢献できる病院へ

新型コロナウイルス院内感染により多大な影響を受けた永寿総合病院を支援するクラウドファンディングが、いよいよ最終日となりました。

 

これまで4500人を超える方から多くのご支援をいただき、心より御礼申し上げます。皆さんからの応援メッセージは職員たちにも届いており、「とても勇気づけられた」「がんばってきて良かった」と話しておりました。

 

思いおこせば3月末から4月にかけて、永寿総合病院における感染者の増大、そして多くの患者さんがお亡くなりになられたことについて様々な報道がありました。とても危ない病院であるかのようなイメージになってしまったことを、我々OBの医師たちも悲しく思っておりました。院内感染が広まってしまったことは残念ではあるけれど、でも職員たちは精一杯、不安の中で、未知の感染症と戦いました。そして時間はかかりましたが、乗り越えることができたのです。

 

ただ、職員たちは3月以降に病院が背負った負のイメージに対して、目に見えない恐怖を感じていたと聞きます。院長の記者会見などが報道され、また大きな批判を浴びてしまうのではないかと心配していたそうです。ですが、私たちが知る限りその反応は恐れていたものと違いました。本当に多くの励ましの声が病院に届いたのです。そして、それが形となったのがこのクラウドファンディングでした。もちろん、院内感染が拡大してしまったことについて、反省すべき点は少なからずあるでしょう。でも、それ以上の励ましの声が、職員たちに勇気を与えたのです。ですから、クラウドファンディングの影響は、集まった金額以上のものとなりました。

 

現在、都内のみならず、全国で新型コロナウイルスの感染が再拡大しています。第２波の襲来と言われています。正直なところ、永寿総合病院は第１波のとき院内感染への対応で精一杯で、新しい感染患者への対応ができませんでした。しかし、現在は違います。診療を再開した永寿総合病院は、台東区の地域中核病院として、新型コロナウイルス感染が疑われる患者への対応を含め、しっかりと診療してくれています。私たち地元の開業医たちにとっても心強い存在です。間違いなく第２波に対して貢献できる病院であると確信しています。

 

今回のクラウドファンディングで集まった資金で、予定通り職員１人あたり5万円配布することができます。そして少し余る部分については、感染第２波に役立ててもらう予定です。あと1日を切りました。最後までどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

永寿総合病院を応援する会　一同