昭和天皇記念館リニューアルの中間報告

昭和天皇記念館のリニューアル計画について、現時点での進捗状況を中間報告いたします。

 

１．補完映像機器の更新

DVDプレーヤーとコントローラーを用いて再生していた７台の従来の補完映像機器は、しばしば不具合を起こしていましたが、このたび最新の単独型デジタルサイネージへと更新いたしました。これにより、映像再生の安定性が向上するとともに、画面がより大きく鮮明になりました。また、従来は解説は文字が流れるテロップでしたが、内容を理解しやすいよう、固定式のキャプションに変更しました。その際、従来の解説文をよりわかりやすくするため、一部修正しました。

 

 

 

２．展示室入口自動ドアの修繕

一昨年より故障していた展示室入口自動ドアについて、旧補完映像のコントローラー等が修理の妨げとなっていたため、これまで対応できませんでした。しかし、今回の補完映像の更新により、旧補完映像のコントローラー等を撤去したため障害が解消され、無事に自動ドアの修繕を完了しました。これにより、来館者の利便性と、展示室内環境の維持を回復することができました。

 

 

３．大規模リニューアル計画の推進

クラウドファンディングでいただきしまたご寄付に加え、新たに募ったご寄付も合わせて、来年（2026年）11月のリニューアル・オープンを目指し、大規模リニューアル計画を策定中で、本年9月、展示基本設計が完了しました。今後は展示実施設計および施工段階へと進みます。リニューアルでは、昭和天皇を知らない世代にも、昭和天皇のご生涯と昭和という時代への理解が深まるよう、展示の工夫をする予定です。

 

 

4．プロジェクション・マッピング「昭和天皇御製絵巻」

現在は、これから展示実施設計に入るところで、リニューアルの内容について具体的に公表できる段階ではありません。ただし、クラウドファンディング募集の際に掲げていたプロジェクションマッピングについては、現在「昭和天皇御製絵巻」という形で進めていることを報告します。これは、昭和天皇の御製（和歌）とそれをイメージした画像をアニメで表現して、展示室内の壁面にプロジェクターで投影し、昭和天皇のご生涯をたどるものです。下の写真はその投影実験をしたときのものです。スクリーンなどなくとも、現在の壁面に直接投影して、十分な画質を得られることが確認できました。写真はプロジェクター1台ですが、実際には3台を用います。　

 

 

 

（以上）