こども食堂にはこんな思いが詰まっています

今回の社会課題を私たちが考え始めた時に最初にたどり着いたのは「こども食堂」でした。 こども食堂、ニュースで聞いたことがあった言葉、でも具体的には何か知りませんでした。 そこで文京区社会福祉協議会の佐藤さん、コーディネートの根本さんをご紹介いただき、お話をする機会をいただきました。

 

こども食堂を開催している方々は、来ている子どもたちに、居場所を作ってあげたい、温かい食事を皆で囲んで食べさせたい、栄養バランスのよい食事はこういう食事と教えてあげたい、お母さんも一緒にリラックスして食事をさせてあげたい、様々な思いで地域の子どもを支えていました。

 

 東京都内だけでも多くの事情を抱えた家庭があります。 給食以外はバナナ1本だけしか食べていない子ども、夜遅くに親が帰ってくるまで何も食べすに待つ子ども、お母さんが何時に帰ってくるのか毎日不安に待つ子ども...

 

 こども食堂の現場の事を聞けば聞くほど、私たちが何をすればいいのかが分からなくなるような気持ちになりました。

 

 

そこで、先ず自分たちの理解深め、出来ることを考える為にアンケートを実施しました。

 こども食堂開催している方に頂いた直接の言葉には、私たちに多くのことを伝えてくれました。

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平日には行政の学童などがあるけれど、日曜祝日には行き場のない子どもがいる。

 

地域で支えたいという温かい思い。

 

１人親や貧困という言葉で囲いたくない、地域でこっちへおいで一緒にご飯食べようという気持ちで始めたという方。

 

地域の経済的に困難な家庭の子どもに、こども食堂を通して関わりを持ち、少しでも「生きる力」「将来を考える力」を付ける一助になればという方。

 

食べる場を共有することの心強さを感じさせたい。

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改めて、食べることが自分たちに力となっていることを感じました。

 世界中どこでも、食べることは笑顔を作り、安心感や希望を与えてくれる。

それは、皆が持つべきものだが、出来ない時もある。

地域社会の中で支えたいと思ってくれる方がいることに心の奥から温かい気持ちが湧いてきました。

 私たちは中学生なのでまだ自分たちで何かすることは出来ないかも知れない。

けれども、これからの社会を作る私たちの世代で、一緒に考えることは出来ると思います。

 

 

私たちが活動していたある日、こんなことがありました。

夕方、フードバンクへ取材に向かっているときでした。

学校が終わってから、向かう時で19時近く空腹で痛いほどでした。

 つい口から、大きな声で「お腹空いたー」と出てしまい、しばらく気を紛らわすように言い合っていました。

 すると、後ろから声を掛けられました。

 

「これ売り物じゃないから食べて。」

 

 目の前のパン屋さんでした。

 不意のことで驚きとともに、本当に嬉しくて、温かい気持ちになりました。

 

　支え合うことが「さりげなく、見ていてくれて、自然なこと。」

 

 こんな風に身の回りで出来ることを見つけられるといいなと思いました。

そうしたことが集まると温かい社会のとなるかも知れないと考えました。