【現地の声】30代男性医師にインタビュー

クーデター後、市民的不服従運動（CDM）に参加し、身を隠れながら治療行為を続ける30代の医師が、クラウドファンディングプロジェクトメンバーのインタビューに応じてくれました。

以下がプロジェクトメンバーが日本語訳したものです↓↓

「非暴力での抵抗という意味でCDMに参加しています。

衣食住の面で困っています。CDM参加者は仕事を上手く見つけられず、支援者もほとんどいない状況です。多くのCDM参加者が困っています。

身の危険性でいうといつでも拘束される可能性があるため、家にいることは出来ません。特にCDM参加者、名前が公表されている人は、身を隠しながら生活しなければならず、私もその一人です。

ミャンマーの医療状況ですが、クーデター後一部病院が閉鎖していて、若い医師たちがCDMに参加しているため、医師不足があり、病院を無理して回している感じです。CDMに参加した医療従事者が自由に治療行為をすることは出来ず、診察場に行くにしても、治療するにしても、今までのような自由な行動は取れません。

もっとも困っていることは、衣食住です。なんとか生活を凌いでいくため、友人らにも助けられたり出来る範囲で治療をしたりなんとかやっている感じです。これ以上は話せないのでご了承いただきたいです。

一番不安な事は、いつ、クーデターが終息するのか、先が見えないことです。これが終わらない限りいつもどおりの仕事は出来ませんし、人前で堂々と姿をみせることができないためです。

身の危険性を感じながらCDMを続ける理由としては、街中でデモ活動や武器を持って抵抗している若者たちが、家族や命を犠牲にするまで国軍への抵抗をしているため、私もCDMに参加することで協力したいと思ったからです。これぐらいはするべきだと思います。」

インタビューをしたプロジェクトメンバーの感想↓↓

身の危険性を感じながらも医師として命を助ける仕事を続け、なんとか生活を凌いで前向きに頑張る姿に心が打ったれました。日本にいる我々在日ミャンマー人も、もっと頑張らないといけないという、逆に勇気をもらいました。感謝です。

＊CDMとは、市民的不服従運動（Civil Disobedience Movement）

不法な軍のもとで仕事をすることができないと決意した市民が、職場をボイコットし、軍に対する非暴力的手段での抵抗運動。ミャンマーの市民のCDM運動は、ノベール平和賞でノミネートされている。