グランドルールについて話し合う

～こども達が話し合ってルールを決める～

主任の森本です。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回も、いま施設で暮らしているこども達の一コマをお伝えしたいと思います。

異年齢のこども達が車座になって何かを話し合う場面は、今ではなかなかお目にかかれないかもしれません。風越寮でも珍しい光景ですが、偶然にもつい最近そんな場面がありました。寮のグランドで自転車に乗りたい子たちが、どの子も事故なく怪我なく安全に乗るにはどうしたらいいか、こども達が主体的に集まって話をしていました。

年上の子が円滑に話し合えるよう進行し、みんなが納得できるにはどうしたらいいか考え、年下の子も大きくうなづいてしっかり話し合いに参加したりと、誰もが自然と役割や目的意識を持ってその場に臨んでいました。もちろんそうでない時もあり、ケンカして言い合いになったり、エスカレートして取っ組み合いになり職員が間に入ることもよくあります。だからこそ、今回こども達が自発的に話し合ってルールを決めたことは大きな経験になったと感じています。

2023年にこども家庭庁が発足し、今年の4月から児童福祉法の改正で「児童の意見聴取等の仕組みの整備」が実施されています。こども自身の意見を様々な決定場面で仕組みとして盛り込んでいくという内容ですが、普段の日常生活の中で自分の意見を表明したり人と違う考えを聞くという経験は、もちろんうまくいかないこともありますが、これからも大切にしたいプロセスのひとつです。

話し合いの数日後にグランドを見てみると、自分たちで決めたルールに沿って自転車乗りを楽しむこども達の姿がありました。決めたことが実際に行われることもこども達の自信につながるので、これはこれで大切なことだと思いました。

クラウドファンディングの挑戦は残り半月ほどですが、支援の輪がどんどん広がっている状況でとても感謝しております。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。