福井敬さんからのメッセージ

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」

 

　新型コロナウイルスによる感染症の拡大が止まらない状況では、不要不急の外出を避け、可能な限り家の中で過ごすことは、自分自身のみならず、周囲の人々の安全を守るためにも重要なことです。

 

　”Stay Home"が社会の合言葉となった今、多くの音楽家やアスリートたちがSNSを通じて、盛んにメッセージを発信しています。私たちはそれらによって、時には癒され、時には励まされ、そして身動きの取れない閉塞感の中でひとときの安らぎを得ることもあります。

 

　そんな中、福井敬さんに「今、伝えたいことは何ですか？」とお伺いしたところ、返ってきたのは宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」の朗読でした。岩手県奥州市出身の福井さんにとって、宮沢賢治は郷土の詩人です。そこから何を受け取るかは、皆さん次第。福井敬.netのYouTubeチャンネルにアップされたその動画をご紹介します。

 

「福井敬のオペラ・アリアを最高のオーケストラとともにCDに」委員会

 

 

◆宮沢賢治（1986～1933）

日本の詩人、童話作家。1896年、岩手県稗貫郡里川口村（現花巻市）に生まれる。 仏教（法華経）信仰と農民生活に根ざした創作を行った。作品中に登場する架空の理想郷に、郷里の岩手県をイメージしてイーハトーブと名付けたことで知られる。音楽にも深い関心を持ち、チェロを演奏し作曲もした。自己犠牲の精神に満ちたその作品群は、生前はほとんど認められることがなかった。1933年、急性肺炎のため37歳で早逝。

作品：童話『銀河鉄道の夜』、『風の又三郎』、『グスコーブドリの伝記』

　　　『セロ弾きのゴーシュ』、『よだかの星』、『フランドン農学校の豚』

　　　童話集『注文の多い料理店』、詩集『春と修羅』他多数