活動報告④シングルマザー×起業家の支援ワークショップ

ご支援いただいているみなさま、「わたしたちの未来への先行投資」プロジェクトへの変わらぬ温かいご応援をありがとうございます。

 

初回の活動報告で取り上げた起業教育・コーチング支援や前回の活動報告で取り上げたグラミンおよびその創設者であるユヌス博士のご紹介に続き、今回の活動報告ではグラミン日本の大きな活動軸の一つであるシングルマザー向けの支援内容についてご共有させていただきます。

 

前回の活動報告でご紹介させていただいた通り、グラミン日本では働く意欲はあっても足元の生活が苦しいシングルマザーやワーキングプアな若者など、従来の金融機関ではカバーされていなかった方々を支援の対象としており、生活基金ではなく「起業や就労の準備のためのお金」を融資し、貧困脱却・生活自立の支援を行っております。その一環として日本シングルマザー支援協会と連携しながら、シングルマザーの方の起業・就労を支援するワークショップやトレーニングコンテンツを提供しています。

 

このワークショップでは「起業への想いを明確にする」ことをファーストステップとして取り入れ、自己効力感や好奇心、熱意、主体性など、マインドセットの変革を第一に考えながらシングルマザーの方々を支援しております。他の起業家支援ワークショップでは実務スキルの習得などに終始しがちな中、人生を通じたライフプランやファイナンシャルプランのサポートも含めた、「これからの生き方」を一緒に考えていくプロセスを大切にしています。

 

日本シングルマザー協会のメンバーの方からも「共感と寄り添いが一歩踏み出す勇気になると思っており、自分の可能性を信じて前に進みだしたことに逆に勇気をもらえます。そして、それはお子さんにも伝わり、笑顔の報告をいただいた時、感動をもらっています」というコメントをいただいています。

 

日本シングルマザー支援協会　高橋歌織氏

 

精神面のサポートを提供した後初めてワークショップではリサーチスキルや市場分析スキルなど、実務面でのスキル習得を目的としたステップに移り、事業アイディアの発案、事業計画書の策定、ヒト・モノ・カネなどのリソース準備と段階的に起業に向けた支援を進めて行きます。現在はシングルマザーの方々向けの支援内容の拡充に向けて本ワークショップコンテンツのオンライン化も検討しております。

 

2020年に入り、新型コロナウイルスの影響で世界中が揺れる中、これまで以上に「一過性の支援」ではなく、マイクロファイナンスを活用した自立に向けた支援が必要とされております。グラミン日本が目指す「貧困のない、誰もが生き生きと生きられる社会」の実現に向けてこれからもシングルマザーだけでなく、マイノリティであり且つ経済的自立に向けて苦しんでいる状況にある方々に、寄り添った支援をしていきます。

 

引き続きのご支援・応援を、宜しくお願いいたします。