
寄付総額
目標金額 1,500,000円
- 寄付者
- 80人
- 募集終了日
- 2018年12月25日
コラム② 古墳の外見はどうなっている!?
こんにちは!大阪大学考古学研究室です。
この度のプロジェクトでは、多くのご支援をたまわり、誠にありがとうございます。引き続き、ご支援ならびに情報の拡散をお願いいたします。
さて今回は、みなさんに古墳のことを知っていただくためのコラムの第2弾として、「古墳の構造」、とりわけ外表構造(外側からみえる部分)について、ご紹介したいと思います。
【古墳はどのように飾り立てられる?】
①埴輪で飾り立てる
古墳の平面的なかたちは前のコラムで述べたとおりですが、同時に古墳には様々な装飾が施されます。ここでいう装飾とは、高松塚古墳の壁画のように内部にほどこされるものもありますが、むしろ目立つのは墳丘の外側全体を飾り立てるものです。
まず、墳丘は、土を盛り上げたり、元々あった自然の山を削ったりして形作られます。特に大きな古墳は、下から上までずっと斜面であることよりも、途中に平坦な面(テラス)を挟むことが一般的です。この平坦面や、頂上の広くなっているところには、「埴輪」(はにわ)が並べられていました。
この「埴輪」は、一般にイメージされるような人の形のものは、実は非常に特殊なものです。むしろ、単純な筒形を呈する「円筒埴輪」(えんとうはにわ)が大部分を占めています。円筒埴輪は、テラス面や墳頂部に柵のように並べ立てられていました。
そのほか、後円部の頂上、すなわち棺を納めた空間の近くでは、盾や家など様々な形をかたどった「形象埴輪」(けいしょうはにわ)が置かれることもありました。
円筒埴輪は、ずいぶん以前には、研究対象とすらなっていなかったこともありましたが、いまや古墳の年代を考えるために非常に重要視されています。野中古墳の調査は、いまから50年も前でもあり、現在のように埴輪の研究が進んではいませんでしたが、円筒や形象の様々な埴輪が確認され、持ち帰られています。(それぞれの埴輪の詳細などは、また後日ご紹介したいと思います。)
②葺石で飾り立てる
墳丘の平坦面には、いま述べたように埴輪が据えられましたが、傾斜面には、人頭大の石が積み上げられました。これらを「葺石」(ふきいし)と呼びます。この葺石が施されることによって、墳丘全体がまるで石の山のように見えたのです。
石ですから、当然運ぶのは大変です。古墳築造にかかった労力を復元した研究でも、葺石関連の作業は、かなりの部分を占めていました。大仙陵古墳、一般に仁徳天皇陵とされる古墳では、葺石をすべて設置するのに、なんと、およそ12年もかかるそうです!(大林組1985『季刊大林』No.20) 当時の人々が、古墳を立派に見せることに膨大なエネルギーを費やしていたことがわかります。
このように、古墳とはただ土を盛り上げただけではなく、埴輪や葺石といった装飾がなされたモニュメントだったのです。当時の人々は、この巨大な人工物を、どのような気持ちで眺めていたのでしょうか。興味はつきません。
さて、今回は古墳の外側について述べてきましたが、当然古墳には、内部にも施設が作りつけられています。次回のコラムでは、「古墳の内部構造」をテーマに取り上げたいと思います。
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