空山ポニー牧場|馬と子どもたちのための井戸掘りへの挑戦にご支援を!
空山ポニー牧場|馬と子どもたちのための井戸掘りへの挑戦にご支援を!

寄付総額

5,808,000

目標金額 2,000,000円

寄付者
249人
募集終了日
2022年6月10日

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2022年05月27日 08:00

HCとの出会いが今の私を作っている#メッセージリレー16

ニコル

カウンセラーOB 5期

あれは遡る事18年前の春だった。私が大学の入学式へ参加した時のことだった。入学式を終えて講堂の外へ出ると、上級生らしき若者達が新入生に次々と声をかけていた。サークルの勧誘だ。それぞれのサークルはBBQやパーティなどの武器をちらつかせ新入生を誘惑するのである。ここで新入生が釣れるかどうかでサークルの未来が決するのだ。それはアジアの空港で観光客を誘い込むタクシー運転手のごとく激しい勧誘合戦が繰り広げられていた。彼らも必死である。1年後には彼らの気持ちを理解する事となる。

私は少しその光景に怯み、出口を出てすぐの脇道に隠れるように逃げた。
だが、それは百戦錬磨の新勧戦士にはお見通しだったのだ。
「こんにちは」
脇道にそれるとたちまちに声をかけられた。少し吃りながら挨拶を返す。
「サークルは決まりましたか?」
こうなれば、もう逃げる事などできないのである。あの頃、気の弱かった私は肉食獣に睨まれた子ウサギのように怯えるばかりであった。まだ決めていないことをまた吃りながら伝える。
「アウトドアやキャンプは好きですか?」
私は、幼少期から父に連れられ、山や川、キャンプにオリエンテーリングなどアウトドアは広く経験していた。その為、この質問に深く安堵したのである。キラキラした運動系サークルであったなら死んだふりをしてやり過ごすところだったのだが、アウトドアと来れば話は変わる。なるほどワンダーフォーゲル部であろう。
私は深く頷き返したのであった。

今日は桜見会をすると言うことだった、はて、桜の季節は終わったはずだが、こちらは遅いのだな…と、不安がよぎったが通称『白ブー』という錆サビの白いキャラバンへ詰め込まれ、さながら馬運車の馬のように訳のわからぬまま揺られ、湖山公民館に放たれたのである。

降りてみれば、桜見会という話だったのに、やはり桜の一本も無い!

古びたコンクリート製の壁でできた湖山公民館はまるで刑務所のような出立に見えたが、先輩の言われるがまま入る。
この時は、怪しい会員制ビジネスかカルト宗教の類に騙されたのかと恐怖したのは言うまでも無い。

しかし、そこに居た関西弁で面白いちょろやカヴ、その対をなすような優しさの塊のようなかぼすや、声をかけてくれたチョッパーなど…みんな気の置けない人柄ですぐに気を緩めることができたのだ。

勧誘時のアウトドアやキャンプという謳い文句は、ミスリードを巧みに使った罠で決して一般的にいうところのワンダーフォーゲル的なそれとは異なっていたので、ある意味騙されているのではあるけれど、私はハーモニィカレッジの活動や理念に痛く感動し、また先輩たちの人柄に惹かれその日にハーモニィカレッジに入ることを決めたのであった。

後日、ひろさんやシュートに出会う事でさらにハーモニィに入った事が間違いではなかったことを確信したのである。

私が入った頃のハーモニィカレッジは、黎明期の終盤で、変動の激しい時期であった。
八東ポニー牧場と、美歎牧場でコースが分かれておりポニー牧場では乗馬、美歎牧場では手作りでログハウスを作ったりしていた。
平日は、先輩のラッシーの車に乗って空山ポニー牧場の開発に通い何も無い空山を牧場へと進化させていった。

ポニークラブやポニーキャンプでは子どもたちからあらゆる気づきを拝受し、成長することができた。
また、毎回のように夜を徹して行われた会議や反省会では、皆の熱がぶつかり合いハーモニィカレッジの黎明期を過渡期へと押し上げて行ったのである。

そのような会議は、年を重ねる毎に先輩からたくさん学び、自分の意見を整理し伝えるという技術を養なうことができたが、これは今の仕事でも大いに生きている。
また、ひろさんから夢を語る毎に言われたスモールステップで良いんだよ。という言葉が、後の自分を大きく変える事となった。ハーモニィカレッジを卒業後に、ある成功体験を授かった私はひろさんの『スモールステップで良いんだよ』という言葉を唐突に理解したのである。その後は数々の夢を叶える事ができたし、今も挑戦し続けているし、また次の夢も叶えるだろう。そう、スモールステップだったとしても、諦めなければ必ず頂上には辿り着くのだから。

半ば騙されて入ったハーモニィカレッジではあったけれども、その環境や経験、関わる人が今の私を作っている事は疑いようが無い。

ハーモニィカレッジにいられる期間は短い。その期間で何かを掴むことははっきり言って中々無いだろう。人生とはそんなに甘いものでは無いのだ。しかし、ハーモニィカレッジにいた時の焦がす想いや衝突、沼のような苦悩、そして与えられる感動と幸福、それらは、卒業後にも自分を構成する一部としていつまでも寄り添ってくれるのである。

また、もし、社会に疲れ、虚しさを感じたとしても空山へ帰れば、未だ冷めることなく熱い奴らがあなたを出迎えてくれることだろう。
そこでは、自分の奥底に眠っていた熱と再会できる。その熱は、次第に心を温めまた前へ歩き出すエネルギーとなる事だろう。
それがハーモニィカレッジだ。

さて、そんなハーモニィカレッジではかねてより水に悩まされていたが、ついに完全に水が出なくなってしまったようだ。
はるか昔、八東ポニー牧場から空山へ軽トラに巨大なタンクを積んで毎日運んだものだが、どう考えても非効率であった。
当時は資金もその調達法も無く、ついに井戸を掘ることは叶わなかった。
しかし、時代は進みWEB2.0から3.0の時代へ差し掛かろうとしている今、新たな資金調達の方法としてクラウドファンディングは一般的なものとなり、そこに一筋の光明がさしたのである。

恐らくハーモニィカレッジにとって、ライフラインとなる水問題はまさに死活問題であり、すでに持ち出しの資金で井戸掘りを開始していることだろう。
だれからも支援がなかったとしても完遂しなければいけない事業なのだ。

たが、このクラウドファンディングの成果で、ハーモニィカレッジの出資割合は大きく変化するのだと理解している。

言うまでも無いが、NPO法人で活動するスタッフたちはきっと皆んなからの笑顔を糧にギリギリで働いていることであろう。
もし、全額持ち出しの資金で井戸を掘るようなことがあれば今後の活動の質に少なからず影響が出るだろう。
もしかしたら、馬エサも二回から一回になってしまうかも!

冗談はさておき、ハーモニィカレッジの活動を高いクオリティに保つことは、世の中を少しでも豊かにする事に繋がる事と私は思っている。

皆様につきましては、ご支援ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに、私はまだ支援していないッ!
文句は5月を自動車税の月にした人に言ってください!!

 

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