大きくなれ

からっと晴れた秋晴れの下、草刈りを終えた土手に、今年も彼岸花の花が咲こうとしています。9月21日石神菜の花畑にて菜の花の種まきが行われました。

総勢60人で行われた種まき。穴の空いた種入りのペットボトルを一人一人が持ち、上下左右に振りながら種を落としていきます。

大人たちは黙々とペットボトルを振り、子供達は、ふかふかに耕された畑の中を走り回ります。

たくさんの足跡で埋め尽くされた畑に、今朝、小さな芽が顔を出していました。

 

 

9月8日に起きた台風15号は市原市にも大きな被害をもたらしました。

土砂崩れによる県道の封鎖、それに伴う養老渓谷方面の復旧の遅れ。停電は19日夜まで続きました。

停電が続く中でも、21日に行われる種まきに向け私たちはできることを続けました。

畑内に倒れた倒木を撤去し、草を刈り、堆肥を入れ、畑を耕し、種まきの準備を進めました。

 

 

養老渓谷方面の停電が復旧したのは種まきの2日前、19日の夜。翌20日には里見駅ー上総中野駅間の試運転が行われ、21日の朝、小湊鉄道は全線で運転を再開しました。21日に行われる予定だった種まきは、こうして無事に行われたのです。

13日ぶりに走る小湊鉄道を私たちは手を振って出迎えました。

 

今年は子供達の参加が目立ちました。前日までの雨予報に反して晴れた石神なの花畑の空に、賑やかな声が響き渡ります。

種まきは南市原の未来を作ります。まき続けた種が、大きな花を咲かせますよう。私たちはこれからも種をまき続けます。