「沖縄戦学徒を伝えたい」妹の絵と姉の言葉を、母が未来へ届ける絵本

「沖縄戦学徒を伝えたい」妹の絵と姉の言葉を、母が未来へ届ける絵本

支援総額

3,176,000

目標金額 3,000,000円

支援者
248人
募集終了日
2025年8月15日

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プロジェクト本文

 

 

自己紹介

 

花に託した想い──沖縄戦を生きた少女たちの絵本を未来へ

 

はじめまして。ご覧いただきありがとうございます。

このプロジェクトは、沖縄戦をテーマにした絵本を、「語り継ぎの新しい形」として世に届けたいという願いから生まれました。

 

主人公は、宮古島で暮らす高校3年生、17歳の上原美春(うえはら・みはる)。

 

上原美春高校3年生です

 

姉が2017年に平和の詩を朗読した姿に心を動かされ、中学2年生だった2021年に「沖縄全戦没者追悼式・平和祈念式典」、中学3年生だった2022年に「宮古島市戦没者追悼式・平和記念式典」で自らも平和の詩を朗読しました。

 

2022年には、「第1回ひろしま国際平和文化祭」にて、「ひろしまアワード 音楽部門 国内の部」を受賞しています。

 

 

そして私は、母として企画全体を支えながら、この絵本に込めた想いを皆さまにお届けしています。 このたび私たち母娘は、3年の歳月をかけて完成させた絵本を、より多くの方に届けるため、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

すべての始まりは、娘のある言葉から

 

美春が中学3年生だったある日、ニュース番組で、沖縄戦を語る元学徒の方の姿を見たのがきっかけでした。 高齢化により学徒出身の語り部の方々が年々少なくなっているという現実にふれ、彼女はこう言いました。

 

「私は語り部になりたい。大好きな姪たちや大好きな人たちを守りたい。戦争のない平和な世の中にするために、あの時代に何があったかを、これからの子どもたちに語り継ぎたい」

 

修学旅行で実際に元学徒の方のガイドで見学した「ひめゆり資料館」でのことが頭から離れない様子でした。 けれど、美春は現在、宮古島で暮らしています。直接語る機会に恵まれるわけではありません。どうすれば自分の想いを形にできるのか──それをずっと考えていたようです。

 

そのなかで、また一人、元学徒の方が亡くなられたというニュースが届き、「このままでは記憶が風化してしまう」という危機感を強く抱くようになりました。

 

「私は語り部になりたい。戦争のない平和な世の中にするために、あの時代に何があったかを、体験者がいなくなっていく中、沖縄戦学徒のことを長く伝えるには、私の若さは強み。戦後が何桁までも続いて欲しい。そして私は絵を描くことが好き。だったら、絵本にして伝えられないかな?」

 

絵本なら、子どもから大人まで幅広い年齢の人に読んでもらえる。そして何より、「物語として心に残り、何度でも開いてもらえる存在になるのでは」と考えたのです。

 

 

姉妹で綴る、命の物語

 

そんな妹の想いに応えるように、姉が「それなら私が文を書く」と立ち上がり、姉妹で絵本づくりが始まりました。姉が文を、妹が絵を担当し、それぞれの立場から沖縄戦に向き合い、彼女たちの目を通して「命」「平和」「感謝」「誓い」「希望」を描こうと試みてきました。

 

 

花に込めた、平和への祈り

 

物語には、学徒として動員された少女の経験と、生き残ったことで、子孫であるあなたのことを包んであげることができた今の小さな幸せを手紙の形で花の絵とその花言葉と共に綴っています。

 

それは、亡くなった少女たちや、語ることができなかった人たちの声をそっと咲かせるような、美春のこんな小さな祈りです。ー戦争の絵を生々しく表現するのではなく花の絵ならば、たくさんの人に手に取ってもらえるのではないかー

 

拝啓愛するあなたへ

 

3年かけてようやく完成。

 

この絵本の完成までに、3年という歳月がかかりました。当時の少女たちの心に真摯に寄り添おうとすればするほど、立ち止まることもありました。

 

東京の出版社に断られたりして、この企画を否定された気分になり、筆が止まったこともあります。けれどあきらめず、姉妹で何度も話し合い、学びを重ねてきました。

 

そして──

2025年5月、奇しくも戦後80年という節目の年の沖縄慰霊の日の前に、ようやく絵本の原稿が完成しました。このタイミングで完成できたことは、ただの偶然ではないように思います。

 

もしかしたら、何かに導かれたのかもしれません。この年だからこそ、「今を生きる私たちが語り継ぐべきこと」を形にできたのだと思っています。

 

 

 

プロジェクトの内容

 

評価された企画。

でも、企画出版という形にはできなかった

 

そして沖縄の出版社に企画を持ち込んだ際、担当の方からは「これは非常に価値がある、すごい本だと思います」と高く評価していただきました。

 

ただ、その出版社は絵本専門ではなく、規模も小さかったため、商業出版としての実現は難しいという結論に至りました。けれど、担当の方は私たちの想いに真摯に耳を傾けてくださり、「この作品は、クラウドファンディングで出版するのが一番ふさわしいかもしれません」と提案してくださったのです。

 

出版こそ叶わなかったものの、一緒に悩み、前向きに考えてくださったその時間は、私たちにとって大きな支えとなりました。

 

 

沖縄から生まれた物語を沖縄とつながるかたちで届けたい物語の舞台は沖縄戦学徒。

 

一度は東京の出版社を考えたわたしたちですが、原点を見直し、私たちはこの物語を、できれば「沖縄に根ざした出版社」から発信したいという想いに至りました。

 

沖縄の風土や言葉、文化とつながるかたちで届けることができたなら、それはこの絵本にとっていちばん自然で、力強い形になるのではないかと考えています。まずは今回、クラウドファンディングによる自費出版というかたちで一歩を踏み出し、多くの方の手に届けていくことを目指します。

 

 

絵本を、未来の子どもたちに手渡したい

 

私たちの願いは、この絵本を図書館や学校、平和学習の現場に届けることです。そしてご支援くださった皆さまにも、絵本を通じて平和への想いを受け取っていただけたらと願っています。

 

この絵本は、戦争の記憶を語るだけでなく、「平和を創る心」「命を大切にする心」「人を想うやさしさ」「生き抜いて命を繋いでくれたことへの感謝」「戦争で亡くなられたすべての方への想い」を、伝える一冊です。

 

 

 

皆さまのお力をお借しください

 

皆さまからのご支援は、以下のことに活用させていただきます。

 

*絵本の印刷

・製本費用 装丁・デザイン・校正などの制作費

・沖縄県の小中高校、図書館への寄贈したいので、その数のおよそ500冊+リターンや書店に置いてもらうための500冊の合わせて1000冊作りたい

*寄贈・配布にかかる送料や梱包資材費

*プロジェクト報告や読み聞かせ活動の準備費用 など

 

<寄贈について>

 

対象: 沖縄県内の小学校・中学校・高等学校および図書館・資料館、ならびに全国の希望する小・中・高等学校および図書館。

募集方法: メールでの受付を予定しています。クラウドファンディングの活動報告やSNSを通じて申込方法を案内し、所定の情報(学校名・ご担当者名・連絡先・希望理由など)をメールで送付いただく形式とします。受信後3日以内に受領確認の返信を行い、まずは沖縄県の学校を優先に、先着順で寄贈先を決定します。希望が多い場合は、地域や希望理由などを考慮しながら選定します。

人数や対象数など: 寄贈予定数は最大500冊を予定しています。希望が多い場合は、地域性や活用目的に応じて調整を行い、適切な寄贈先を選定します。

決定方法: 基本的には先着順としますが、必要に応じて希望理由や活用意図を確認し、選定させていただく場合があります。

適切に寄贈先を決定できる理由: 寄贈先は、まずは先着順で受け付けます。応募多数の場合は、希望理由などを踏まえて選定します。実行者は、約10年間学校現場で勤務し、平和教育や道徳の授業も担当してきました。現在は音楽教室を主宰し、地域の仲間と共に様々な施設でコンサートを開催するなど、音楽を子どもたちや地域の方々へ届ける活動を20年以上続けています。こうした教育現場の経験と支援実績を活かし、絵本の趣旨に合った寄贈先を適切に判断します。 

 

*すべての写真掲載の許可をいただいてあります。

 

 

応援の声

 

ディレクター:平良いずみさん

去年制作したドキュメンタリー『Unarmed』の主人公・上原美春ちゃんがなんとなんと、絵本を出版するためにクラウドファンディングに挑戦するとの事‼️応援します‼️

 

元学徒たちの体験、平和を希求する想いが、沖縄で生きる10代前半の美春ちゃんの心を衝撃的に捉え、そこから孤独な創作活動を経て絵本が完成。強い使命感に突き動かされた美春ちゃんの絵本が見る人の心を圧倒的に打つことになると思います。美春ちゃん、頑張れーーー‼️

 

青山学院大学名誉教授/早稲田大学招聘研究員の羽場久美子博士より応援メッセージをいただきました。

https://readyfor.jp/projects/hikei0623/announcements/386552

 

美春が小学校5年生の時の担任の先生(池村博和先生)より応援メッセージをいただきました。

https://readyfor.jp/projects/hikei0623/announcements/386764

 

 

おわりに 

 

戦争の語り部は年々少なくなり、記憶は静かに遠ざかろうとしています。でも私たちは信じています。語り継ぐ手段は、今を生きる者の手によって、新しいかたちで生まれることができる、と。

 

この絵本は、過去の痛みを語ると同時に、未来への希望を描く一冊です。どうか、私たちの願いに力を貸してください。そして一緒に、世界中のたくさんの人の心に「平和の種」を届けて頂けたらと願って止みません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

プロジェクト実行責任者:
上原留美子
プロジェクト実施完了日:
2025年12月28日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

皆さまからのご支援は、以下のことに活用させていただきます。 *絵本の印刷 ・製本費用 装丁・デザイン・校正などの制作費 ・沖縄県の小中高校、図書館への寄贈もしたいのでその数のおよそ500冊+リターンや書店に置いてもらうための500冊の合わせて1000冊作りたい *寄贈・配布にかかる送料や梱包資材費 *プロジェクト報告や読み聞かせ活動の準備費用 など

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リターン

1,000+システム利用料


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気軽に応援コース

・お礼のメールをお送りいたします。

申込数
151
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年10月

5,000+システム利用料


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お気持ちAコース

・お礼のメールをお送りいたします。
・美春の絵のカード1枚(PDF)を添付いたします。

申込数
13
在庫数
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