金沢大学附属病院遺伝診療部 渡邉 淳先生からのメッセージ

　クラウドファンディング、開始から３週目に入りました。第２ゴール達成まで、あともう少し。引き続き、応援のほど、よろしくお願いいたします。

　今日は、金沢大学附属病院遺伝診療部 特任教授 渡邉 淳先生からいただきましたメッセージを紹介いたします。渡邉先生は、遺伝診療外来にて低ホスファターゼ症などの遺伝性疾患に携わられる一方、疾患の発症メカニズムの解明と治療法の研究にも取り組まれています。また、「診療・研究ダイレクトにつながる遺伝医学」（羊土社）を執筆されています。

　「低ホスファターゼ症」は，骨に主たる症状を認める稀な遺伝性疾患と考えられていましたが，日本では患者さんの数が多い病気とわかってきました．最近，酵素補充療法という画期的な治療法が開発され，全身の骨症状は改善してきています．しかし，骨の1つである身近な「歯」の症状はまださらなる課題があり，日常生活の質に大きく影響しご苦労されておいでです．
　日本で「低ホスファターゼ症」の患者さんが一番受診される大阪大学小児歯科では，これらの課題に対し様々なアプローチから積極的に取り組まれ，成果は着実に出され臨床に橋渡し全国の，また世界中の患者さんに還元されています．今回，これまでの臨床のご経験から新たな研究を計画されました．
　今回の取り組みは，「低ホスファターゼ症」だけでなく，ほかの希少難病，骨の病気，遺伝性疾患の患者さんの治療や遺伝医療・ゲノム医療へと繋がると期待しています．みなさまのお力添えをいただけることにより，この研究はさらに一歩進み成果は大きくなります．ぜひ，ご支援いただきたく，よろしくお願いします．