リターン紹介②　手作りオルゴールへ込めた想い　長沼薫

生き逃げオルゴールの音色で、争い事のない穏やかな世界になることを願って

 

皆さんこんにちは！！
「生きることから逃げないために、あの日僕らは逃げ出した」(通称:生き逃げ)。町田のドンキー役、北海道出身の長沼薫と申します。

皆さんの温かいご支援のお陰で3日目にして目標の250万円を達成することができました。これだけ支援して頂けることは決して当たり前ではないですし、これから、今まで以上に「覚悟」と「責任」が生まれてくる事を、キャスト・スタッフ一同感じております。
生き逃げを知っていらっしゃる方も、まだ生き逃げのLIVEや舞台も観たことはなく、興味を持って頂いた方々も、改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 

皆様へのリターンの中に「手作り生き逃げオルゴール」という商品があります。こちらを発案したのが、何を隠そうわたくし町田のドンキーこと長沼薫でございます。

町田のドンキーと名乗りながら、僕は北海道出身です。笑
北海道が大好きです。
もともと転勤族で、北海道の中でも色んな地方で幼少期を過ごしました。

そんな中、小学校2年生の時に小樽という街に住みました。小樽は運河や新鮮な海鮮料理、何とも言えない味のあるレトロな街並みに溢れ、毎年たくさんの観光客で賑わっているのですが、その小樽の1番と言ってもいい観光スポットの【小樽オルゴール堂】の真裏に住んでいたことをふと思い出したんです。
初めてあの場所に行った時の感覚を今でも覚えています。母親と手を繋いで、入口のドアを開けた瞬間の歴史を感じさせる木造の香りとオルゴールの音色。それを見ている人々の幸せそうな顔、時がそこだけストップしているような、どんなことも包み込んでくれるような温かい空間がそこにはありました。

今思い返してみればあそこは僕の【ノーマンズランド】だったのかもしれません。

 

生き逃げ第三回公演　舞台「 脱獄戦隊ニゲルンジャー〜さよならキャベジン先生〜」で地球を荒らしにやってきた敵だと思っていた怪獣、ガラムマサラは人間の作ったプラスチックや放射性物質によって作り出され、そして人間もいつかきっと自分達が生み出したものに飲み込まれてしまう日が来てしまうことを僕たちに知らせるためにやってきます。それでも止まらないガラムマサラに対するミサイルや砲撃。生き逃げが掲げる「世界平和」を題材にした舞台でした。

 

 

劇中の俤は終盤にこんな台詞を喋ります。
「ノーマンズランドみたいなとこだと思うんだよ。知ってる？ノーマンズランドって紛争や戦争が起きたときにお互いが睨み合ってるその隙間にできる、誰も足を踏み入れることができない場所、誰のものでもない場所、僕らだけの場所、僕の心と君の心が一緒に住める場所あると思うんだよきっと、そこには、まだ誰もみたことがない花が咲いてるんだよきっと。」
この台詞を思い出しました。

「世界平和」や「人生」について語れるほど偉くもないし知識もまだまだ足りない未熟な僕ですが、今現在、誰も予想のつかなかった深刻な状況の中で、先の見えない不安や恐怖を抱えている方々の小さなノーマンズランドとなって少しでも心があたたかくなって頂ければとの想いで【手作り生き逃げオルゴール】をお届けしようと決めました。

 

 

そしてなんと！今回の生き逃げオルゴール！お聴き頂ける曲は一曲ではありません！
一つの生き逃げオルゴールで、数曲お聴きできるように、心を込めて手作りで製作しております！！数ある生き逃げ楽曲のうち、どの曲がオルゴールになるのかは、届いてからのお楽しみに！！全囚人達の直筆の寄せ書きもお付けしてお届け致します。どの囚人がどんな言葉を書くのか、是非！ハードルを上げてお待ち頂ければと思います。笑　

 

3月4日の無観客liveを終えて・・・
やっぱりどうしてもお客様の目の前で僕たちの想いを届けたい。これが僕たちの心から素直な気持ちでした。どんなに笑われても、生き逃げがやるべきこと、果たさなければいけないことがあると思っています。今の厳しい情勢の中、皆様の温かいご支援やコメントをひとつひとつ目を通していくと、涙が止まりませんでした。こんなに応援してくれてるんだ。こんな大変な時にこんな心のこもったメッセージをくれるんだと。心から感謝の気持ちでいっぱいです。

これから僕たちは自分たちだけはなく落ち込んだエンターテイメント業界を盛り上げていけるように、皆さまのお力をお借りして前に進んでいきます。そのためにネクストゴールに向けて皆様のお力添えの方何卒宜しくお願い申し上げます。

 

生きることから逃げないために、あの日僕らは逃げ出した

町田のドンキー役　　長沼薫