インクルDの取組み紹介

インクルDが経営する「喫茶めだかの楽校」では、3月9日（火）11日（木）の二日間限定メニューを販売します。

 

 

岩手県釜石で生まれたクリームシチューうどん

 

東日本大震災から１０年・・・釜石市では仮設団地も取り壊され完全とは言えませんが、ほぼ元通りの生活が営まれるようになりました。しかし、福島の原発付近は未だに立ち入りが禁止されている地域があり、何万人もの被災者の方々が避難をしていて、完全復興には程遠い状況もあります。

 

このクリームシチューうどんは、震災の翌年、当店マスターが勤務していた綾瀬市社協では「綾瀬発・釜石応援プロジェクト」を立ち上げ、一昨年まで２０回にわたる支援活動を行ってきました。

その中で生まれたのがこのクリームシチューうどんです。

当時仮設団地で生活している方々の家にはカップラーメンなどがあふれていましたが、十分な栄養が取れていない状況がありました。そこで釜石市の栄養士さんと共同で、栄養があり温かな食事を考案しました。そして、この提供にあたっては、釜石市社協に協力をいただき、各地の仮設団地を周り、このクリームシチューうどんを作ってきました。

そして、綾瀬市のイベントにおいてこのクリームシチューうどんを作り、震災を風化させないための啓発を兼ねた事業を行ってきました。

 

今回、インクルDでは、震災１０年の節目に何かできないか考え、この一杯に亡くなられた方々の鎮魂と釜石市をはじめ全ての被災地のさらなる復興を願い、このクリームシチューうどんを復活させようと思った次第です。

大げさかもしれませんが、同じ国民として、これからも被災地を思い続けるきっかけになれば・・・そんな思いです。

 

これからも被災地に寄り添い、思いをつないでいきましょう。

 

一般社団法人インクルＤ　代表理事　石橋正道