いのちと性の大切さを伝えて20年

今から20数年前に少年犯罪が多発した年があります。犯罪だけではなくリストカットや若年の自殺など命の重みを感じられない子どもたち。また性の乱れも益々深刻な状況になっていったのもこの頃です。でき婚が認められ未婚や10代であってもセックスをしていることを公言してもはばかれない時代がやってきました。

私は助産師ですので、一生懸命お母さんがお産みになり、自分自身も一生懸命生まれてきた大切ないのちであることを知っています。このことを子どもたちに伝えて、自他のいのちや性を大切にする生き方につなげたいという思いに駆られ、助産師を中心に仲間を募り性教育グループ「いのち語り隊」を立ち上げました。

試行錯誤で視聴覚や内容を作り上げ、2001年から活動を開始しました。

今では年間150か所以上からの依頼を頂きます。

あなたの命は大切、意味のある命、使命を持って生かされている命ということを誕生や思春期の体の変化や男女交際、結婚などの話に盛り込みながら講演内容を年齢に合わせて作ります。20年間語り続けてきました。

小さないのちのドアの働きが川に下流に張り巡らせた目の細かいネットだとすれば、性教育は上流での予防の働きです。

この二つを同時に行うことでさらに子どもたちのいのちと性を守っていきたいと考えています。

（写真は幼稚園での性教育の様子）