IPSの広がり

昨日は読みたかった下記の論文にようやくたどり着きました。

林先生、山口さん、佐藤さん、論文掲載おめでとうございます‼

 

Hayashi, Teruo,Yamaguchi, Sosei,Sato, Sayaka

Hayashi, T., Yamaguchi, S., & Sato, S. (2020). Implementing the individual placement and support model of supported employment in Japan: Barriers and strategies. Psychiatric Rehabilitation Journal, 43(1), 53–59. https://doi.org/10.1037/prj0000394

 

今回のIPSの国際的な展開についての特集

（https://psycnet.apa.org/PsycARTICLES/journal/prj/43/1）

は、ドレイク先生によるIPSの世界への広がりの概要や米国以外の国でのIPSのいくつかの記事、そしてベッカー先生やボンド先生の解説か含まれているとお聞きしていて、以前より楽しみにしていました。

（論文は有料ですがドレイク先生の記事は無料で前文読むことができます）

 

日本のIPSは、林先生や山口さんらが寄稿されていて

論文を拝読していたところ、

2008年の中谷先生との論文も引用いただいていて嬉しい驚きと

苦労もともに蘇ってきて論文を拝読しながら様々な思いが溢れてきました。

いつも学ばせていただいて感謝しています。

 

さて、本日は、クラウドファンディングの最終日で

支援募集は4月5日（日）午後11時までとなります。

 

多くの皆さまに応援いただき誠にありがとうございます。

目標金額はおかげさまで達成していますが、

目標金額を超えた分については、

日本の就労支援サービスがより良いものとなりますように

行政等への献本分に回していく予定です。

 

Individual Placement and Support（IPS）援助付き雇用は

精神障害のある人の科学的根拠に基づく援助付き雇用モデルです。

クライアントの興味、関心などストレングスに着目し

多職種チームアプローチなどを特徴としています。

 

精神障害がある方に向けて始まったIPS就労支援ですが、

最近ではIPS就労支援の対象は、発達障害、PTSD、依存症、脊髄損傷、若者、学生、生活困窮者、ホームレスの方などへ広がっています。

 

混沌とした世の中で

精神的に不調を感じていたり、

将来への不安や

働きたくても苦しい思いをされている方がいらっしゃることと思います。

 

本書が多くの人に届いて

希望を感じていただけたら嬉しく思います。

 

【参考】

●毎日新聞　

精神障害者　職場広がる　企業の雇用割合、引き上げへ（2018年3月）

https://mainichi.jp/articles/20180318/ddm/016/100/043000c