木を植えること

ぼくはいま、乾季の炎天に突入しているガーナ・マンクランソで、14日に公開したこのCFの展開に驚いている。パソコンが使い切れず毎日のように困っているぼくが、CFを申請し、悪戦苦闘したから、のっけからの低迷に拍子抜けしているのだ。

76歳のぼくは考え方も、文章にも若い人たちにはなじめないのは間違いない。若くなくても親しい文になっていない。まして、この20年はガーナの北部サバンナの事ばかりを考えていたし、特にこの10年近くはマンクランソという片田舎町のはずれの実験林で、ニームの生長に一喜一憂していた。それでなくても友人が少ないところに、友人たちはぽつりぽつり声もなく棺桶にずり落ちる年齢になっている。

ところにパソコン難民だから、Facebookやツイッターあるいはユーチューブなんとかも何のことかわかっていない。CF公開を広布する道は短く、細いのだが、仕方ない。

CFのスキャンダル的な低迷の原因は、ぼくの頑迷な性格と屁理屈性の他にもあるだろうとぼくは思い始めている。ある意味では現在のぼくは、新鮮な経験のさなかにいるに違いない。こんなことはめったにある事じゃない。追求しない手はない。

ぼくはCFのストーリーを「木とともに生きる」ことの大切に徹底し、それにぼくの人生を重ねた。リターンに二つの小説を選んだのは、異常な自己偏愛に思われるかもしれないが、読んでもらえそうにない現状だから、そうじゃないと言っても説得できるものはない。

CFの募集期間は60日だ。せめての縁だから、独り言をつづけてみたい。木の魅力、木の力をうまく伝えることができればうれしい。