シリアの状況と提携団体の活動

ジェンは2021年より提携団体Orange（以下、Orange）とともに、トルコのシリア難民の方がたと受け入れコミュニティの方がたへの食糧支援を行ってきました。

 

トルコは2011年のシリア危機以降、370万人を超えるシリアからの難民を受け入れてきました。シリア難民の方がたの生活は地震発生以前も厳しい状況にありました。それに加え、今回の地震で、被災地では難民登録を証明する公的書類を失ってしまった方が多く、公的支援を受けられなくなる可能性が懸念されています。再び公的支援を受けられるようにするため、行政組織とシリア難民の方がたとの仲介・法的サポートに対するニーズも高いとのことです。

 

また、今回の地震でシリア本国でも大きな被害が出ています。
Orangeは地震以前からシリアでも支援活動を実施していたため、今回の地震でもトルコとシリアの両国で支援活動を実施しています。

 

シリアの被災地の様子（２月１７日）

 

シリアの被災地で、Orangeスタッフが食糧等の物資を配布する様子

 

Orangeの本部は地震で大きな被害を受けた地域のひとつ、トルコ南部のガジアンテップにあります。ガジアンテップのスタッフの無事は確認できたものの、被災したことで、車の中や避難場所から活動を開始することとなりました。

Orangeのスタッフは、自らが被災者でもありながら、トルコ・シリアの両国で、食糧や、防寒器具の配布等の活動を行っています。ジェンとの協働プロジェクトについても、ニーズを精査した上、物資配布等の支援を実施すべく、協議しています。

 

今後も新着情報で、進捗をお伝えいたします。引き続き、どうかご協力をお願いいたします。