【クラファン活動報告52】あと10日！～スタッフからのメッセージ～

 いつもご支猿をいただきありがとうございます。

今回は、アヌビスヒヒやワオキツネザルを飼育する施設の暖房設備の交換費用や血液検査機器、無線機、標本の修復のための費用をご支援いただきまして、心からお礼申し上げます。

 私が担当するチンパンジーやニシゴリラの施設でも、以前にたくさんの方々からのご寄附のおかげでエアコンの交換をおこなうことができました。冷房の効いた室内ではひんやりとした床に体をぺったりとくっつけて、ほてった体をクールダウンさせる姿が観察されます。日本の夏は年々暑くなっています。アフリカの熱帯雨林に生息する霊長類たちは、暑さに強いというイメージがあるかもしれません。しかし、熱帯雨林の中は意外と涼しいことも多いようです。本来の生息地の環境とは大きく違う日本の気候なので、空調設備は動物たちの体調管理のために欠かすことができません。動物たちが健康にくらせるように、日々の観察と設備のメンテナンスをしっかりとおこない、健康に快適にくらしてもらえるようにしていきます。

 また、動物たちの身体の健康だけでなく、心も健康にいきいきとくらしてもらえるような環境づくりにも励んでいきます。なかまとくらしてお互いにグルーミングをしたり遊んだり、あたたかい陽射しの下で日向ぼっこをしたり、植物に囲まれて葉っぱを食べたりむしったり、思いっきり体を動かすことのできる、そんな環境を整えていきたいです。古い施設が多いモンキーセンターではありますが、皆様からのサポートをうけて一歩ずつ着実に改善をすすめて、動物たちがいきいきとすごすようすをお届けし、霊長類の未来を一緒に考える施設にしていきたいと思っています。

 皆様からの応援コメントを拝見し、身の引き締まる思いです。今後とも応猿のほどよろしくお願いいたします。

飼育員　廣澤麻里