応援メッセージリレー vol.26

かねてより存じ上げていた工藤さんが、当時CSR推進を担当していた私のところに来られたのが2014年2月のことでした。曰く「ジョブヨク」というものを始めたのだけれど、スポンサーになってくれないかと。

当時は自殺をする学生が１年間で1000人を超えていて、その多くがリーマンショックに端を発する就職氷河期の影響で就活に失敗した学生でした。「多種多彩な大人と対話をすることで、学生の将来への展望を拡げてあげたいんだ」と熱く語る工藤さん。

正直なところ、中身のイメージがつかめませんでしたが、そういう趣旨のイベントであれば、社会貢献活動のひとつとして協賛する価値があるかも知れない、そう考えて、ジョブヨクのスポンサー第1号に名乗りを上げました。

あれから早10年、社会情勢の変化により就活戦線は売り手市場へと変わり、ジョブヨクの看板も「生き方と働き方を語り合うセッション」と変わりましたが、学生と大人がフラットな目線でその時々のテーマについて熱く語り合い、そこで生まれる明日をよりよく生きる上でのヒントと活力という成果は、初期の頃から一貫して変わらないものです。

私事ですが、7年前に某大学を卒業した長男も、当時参加者に配布していた「大人メンターリスト」を私が自宅に持ち帰っていたのを目ざとく見つけ、「こんなにキラキラした大人たちがギャラなしで来てくれるの」と喰いついて来、自ら運営チームのリーダーとして開催していました。

会社としての協賛は、諸般の事情により2021年を以て打ち切りとさせていただきました。今般ファンドレイジングにより運営資金を調達されるとのこと。ジョブヨクという他に類を見ないユニークな取り組みが末永く続いていくように、一口でも多くの寄付が集まるよう願っています。