抑圧される女性に学びを、子ども達に健康を届けるinパレスチナ

 

パレスチナは、ガザ地区と、東エルサレムの二か所で活動を実施しています。

 

イスラエルによる占領下で日々起きている様々な形での人権侵害やそれによって助長される閉鎖的な部族社会という側面から生じる女性への暴力、生活面での制約などの困難。

 

今なお封鎖下にあるガザ地区。失業率・貧困率は共に5割を超え*1.2、 64.4 ％の世帯が食糧不足に陥っていると言われ*3、人口の約8割は何らかの支援を必要としている状態です。*4

 

人や物資の出入りが厳しく制限されているうえ、繰り返される空爆によって貧困状態が続き、多くの人が心理的なダメージを受けているなど、パレスチナの人々は二重三重の困難を抱えています。

 

※ガザの人の70％、ヨルダン側西岸の人の57%がPTSDを患っていると報告されています。

（世界銀行: https://bit.ly/3DeAgu0） 

 

こういった状況を受け、東エルサレムでは女性の生計向上やエンパワーメントを目指し、以下の活動を実施予定です。

 

・女性への職業技術訓練およびビジネススキル研修

・学びの実践と情報共有の機会提供（バザーの開催、スタディツアーの実施）

・基本的人権やジェンダーなどに関する研修の実施

 

ガザ地区では、5歳以下の子どもの影響失調改善・予防、発達と発育の支援として、JVCは以下の活動を実施予定です。

 

・新生児のくる病、貧血。低体重のアセスメント

・栄養や発達において問題が見つかった子どものリファー＆フォローアップ

・5歳以下の子どもをもつ保護者および妊産婦への子育て講習とカウンセリング

・補助栄養剤や食料の配布

 

また、ガザ地区においては2023年度以降の事業形成のための調査も、併せて実施してまいります。

 

*1 国際労働機関（ILO）(2020年9月)
*2 (世界銀行、2020年4月)
*3 PALESTINE FOOD SECURITY SECTOR（2020年）

*4 UNOCHA（2022年6月）