【JWCの保護動物紹介】翼を脱臼してしまったウミネコ『ウミミン』

皆さんこんにちは。JWCの佐草です。

 

本日は、JWCの『さとやま保護センター』で保護している動物の一部をご紹介したいと思います。

 

第四弾は翼を脱臼してしまったウミネコ『ウミミン』のご紹介です。

 

 

5月27日に、他院さんで脱臼の治療を受けていたウミネコのリハビリ依頼がありました。

 

発見当初、飛べずにカラスに襲われそうになっていたそうで、すぐにご自宅近くの動物病院さんでレントゲンを撮ったところ、右翼の脱臼が確認されたとのことでした。

すぐにその場で処置がされ、しばらくは入院で経過観察していたようですが、段階的にある程度リハビリできる空間のある施設へ移動した方が良いだろうとのことで、こちらにご連絡いただきました。

 

改めてのづた動物病院でレントゲンを撮り、状態を確認したところ、脱臼箇所は適切な初期治療によって回復傾向にありましたが、まだ癒合が完全ではなかった為、隔離室で体よりふた回りほど大きいケージに入れて安静にさせました。

 

数日後、再度のレントゲンで経過も見ながら、もう少し広めのケージへと移すと、時折翼を広げる仕草も見せてくれるようになりました。

 

 

さらに、そこから2週間ほど経過し、そろそろ羽を動かす筋力も鍛えなければ、ということで、スタッフ監視のもと、屋外ケージでのリハビリを開始しました。

 

 

最初は初めての場所に緊張してあまり活発には動きませんでしたが、今ではプールの水を飲んだり、翼を広げたりしてのびのびと過ごしています！

 

 

センターに来たばかりの頃は、環境の変化によるストレスのせいか、餌を食べない日も多々あり、体重の減少が心配でしたが、現在はマメアジやワカサギなどの小魚をメインによく食べてくれるようになりました！

 

 

ただ、かなりのスピードでぺろっと完食してくれるので餌の仕入れに苦戦しております……。

よく食べてくれるのは嬉しいのですが、食べすぎると過度な体重の増加に繋がり、飛行できなくなる恐れもある為、引き続き餌の量に注意しつつ、リハビリを行っていきます！

 

 

そんなウミミンも、初期の段階で本当はもっと日光浴をさせてあげることができれば、もう少しストレスなく過ごさせてあげることができたのかな、とも思っていたので、今回クラウドファンディングで目標額を達成することができ、今後保護されてくる子達の為にウッドデッキを建設できること、とても嬉しく思います。

 

現在は、そのウッドデッキをより安全に、より長く使用できるよう、転落防止の補強工事などのためにネクストゴールへ挑戦しております。

どうぞ引き続きの応援のほど、宜しくお願い致します。

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------

 

一頭一頭、一羽一羽に保護された悲しい経緯と治療を頑張る闘病の日々があります。

どうか一人でも多くの方に彼らの現状を知っていただき、野生動物のことを考えていただくきっかけになればと思っております。

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------

ウミミン、リハビリ頑張っていこうね！

 

 

《クラウドファンディング概要》

【傷付いた野生動物達を救う。運動場を増設し適切なリハビリケアの実現へ】
第二目標金額：700万円
支援募集期間：7月28日(金)23時まで

ご支援はこちらから！

応援ハッシュタグは『#JWCクラファン』で！！

＊目標金額到達とならなかった場合、全額ご返金となるAll or Nothingでの挑戦となります。

 

※JWCは皆様のご寄付・ご支援により活動を行なっております。

一羽でも、一頭でも多くの命を救えるよう、ご協力いただけますと幸いです。