兵庫県三木市にてトレーリング(行方不明者捜索犬)適性試験会を行いました！

１０月５日、秋晴れの兵庫県三木市防災公園にてトレーリング適性試験を行いました。西日本でトレーリングの訓練をされている他団体や警察嘱託犬活動をされている６ペアにご参加いただきました。このメンバーのみなさんも、２０１６年から開催されているアメリカ講師によるトレーリングセミナーに参加され訓練を続けてこられた方々です。地域での行方不明者捜索に出動され貢献されています。徳島県から受験された友竹さんにお話を聞きました。友竹さんと愛犬のボス君５歳（ジャーマンシェパード)は徳島県警嘱託警察犬として活動されています。

 

 

NSA：友竹さんが嘱託犬をはじめられたきっかけは？

 

友竹：シェパードが好きで歴代ずっとシェパードを飼ってきました。IGP(FCI国際作業犬試験)に憧れて競技を引退させたときに、身についた服従・追及・防衛を活かして私がハンドラーとして何か社会に貢献できないか？と思い訓練所の相談し嘱託犬にチャレンジしてみては？と勧められました。犬と楽しく訓練に励み嘱託犬試験に合格することができました。

 

 

NSA：どのようなお気持ちで活動されていますか？

 

友竹：これまで幾度と捜索に出動してきました。最初は私たちは未熟でお役に立てず捜索現場に後ろ髪引かれる思いで帰路に着くのが心苦しかったです。自分が元気なうちは実働犬として少しでもお役に立てればと現在に至っております。

 

NSA：徳島県警では地域捜索(トレーリング)の嘱託犬が取り入れられていますよね？トレーリングの導入で変わりましたか？

 

友竹：はい、２０２０年から徳島県警では地域捜索を嘱託犬として取り入れ、この３年間の間に３頭が成果を上げることができました。

 

これも日本にトレーリングという捜索方法をアメリカ人講師のみなさんに導入していただいたのがきっかけだったと思います。またこのプロジェクトページに応援メッセージを出していらしゃる松川さんに、県警嘱託犬指導員の方々にトレーリングの講師に来てもらったことも、地域捜索を新たに取り入れてもらえました。

私や仲間たちがセミナーを受講しトレーリングを知り、認知症高齢者捜索の需要が高い現実をいかにどのように犬と一緒に活動するかを教えてもらいました。今年4年ぶりに11月に開催されることを大変楽しみにしています。セミナーで一つでも多く学び経験し、今後の捜索活動にこれまで以上に生かしたいと思います。

 

NSA：嘱託犬活動とはいえ、犬の飼育費・医療費・訓練費はアマチュアボランティア活動のため基本的にご自身の負担ですよね？

 

 

友竹：はい、そうです。普段は普通の家庭犬として生活しています。このREADYFORクラウドファンディングで私たちのような活動を知っていただき、応援していただけるととても嬉しいです。

 

NSA：ボス君は、普段家庭ではどんな様子ですか？

 

 

友竹：とても可愛いです。家族の一員でリビングでいつも一緒に過ごして、私がくつろぐと大きな体をゴロンとさせて癒されます。この活動は、犬から私も成長させてもらえます。

 

 

NSA：ありがとうございます。小柄な友竹さんの可愛い雰囲気と大きな逞しいボス君とのコンビは、素敵さの中に信頼関係が愛で繋がっています。今後のご活躍を応援します！

 

今回、みなさんにご支援をいただくのは友竹さんのような地域捜索に携わる民間捜索犬のためのセミナー開催費です。認知症高齢者の行方不明届は、2022年では年間１万８７０９人です。全国にこのような地域捜索犬が増え、活動できることを是非応援してください。

「あなたの大切な人のもしもの時に、捜索犬たちが活躍できるように。」