地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ 2枚目
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ 3枚目
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ 4枚目
地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ 5枚目
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支援総額

916,025,000

目標金額 100,000,000円

支援者
56,584人
募集終了日
2023年11月5日

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2024年03月01日 18:01

【返礼イベント実施レポート】バックヤードツアー|植物・菌類コース編

昨年11月に終了した「地球の宝を守れ|国立科学博物館500万点のコレクションを次世代へ」クラウドファンディングは、返礼品(リターン)のラインナップにも大きな注目が集まりました。

 

現在かはくでは、図鑑をはじめとする各種返礼品の制作と並行して、体験系リターンを順次実施しています。今回はその中から「バックヤードツアー|植物・菌類コース」の様子をご紹介いたします。

 

※ツアーの詳細にも踏み込んでご紹介しています。これからツアーに参加される方はご注意ください。
※ツアー内容は、実施日・コースにより異なる場合がございます。ご了承ください。

 

取材・編集: READYFOR かはく担当キュレーターチーム


 

【バックヤードツアー|植物・菌類コース】

場所:国立科学博物館筑波地区(茨城県つくば市)

実施日:2024年1月某日

 

<当日の流れ>

  • ガイダンス
  • 研究室見学
  • 標本室見学(種子植物、シダ植物、菌類、コケ植物、海藻、地衣類、微細藻類、変形菌)

 

 

まずはガイダンス

 

 

2024年1月某日。寒波の中、幸いにも快晴でツアー日和。
この日は、午前・午後の各回5組の方々がご参加されました。

 

 

まずは会議室でツアーのガイダンスです。

 

▲かはくの成り立ちについて説明をする広報戦略担当の原田係長

 

はじめに国立科学博物館 広報戦略担当の原田係長より、かはくの成り立ちなどの説明がありました。

 

かはくの組織概要やこれまでの歩みについては、公式HPからもご覧いただけます。
https://www.kahaku.go.jp/about/summary/index.html
 

▲植物研究部の専門分野と研究部棟について説明をする田中グループ長

 

その後、植物研究部 陸上植物研究グループの田中信幸グループ長より、植物研究部が専門とする分野や研究部棟の構成(以下参照)について説明がありました。

 

「16名の研究員が、種子植物、シダ植物、海藻など専門ごとに研究しています」と話す田中グループ長。

 

このあと見学する標本室の見どころについては、「植物標本を保管するハーバリウムとしては国内最大の規模を誇ります。種類によって収蔵の仕方も違うので、そこもご覧になってください」とも。

参加者の皆さんは、頷きながらお聞きになっていました。

 

ガイダンスが終わったら、移動していよいよ研究室の中へ。期待が膨らみます。

 

植物研究部棟の構成2階・・・種子植物
3階・・・シダ植物、菌類
4階・・・コケ植物、海藻、地衣類
5階・・・微細藻類、変形菌

 

 

つづいては、研究室へ

 

 

植物研究部棟<2階>、種子植物の研究室に到着しました。

研究室では、植物を標本化する専門スタッフのマウンターさんが出迎えてくれました。
 

▲実演中のマウンターさん

 

熟練の手仕事で、道具も手作り。研究者のこだわりにも応えながら精確な仕事が求められる、マウンターさん。

 

この日は、標本化の「実演」もしてくださいました。
使っている透明な糊は、PH(ペーハー)が中性の、海外製の特製のもの。一方、貼り付ける台紙のPHはアルカリ寄り。なぜなら「標本は酸化するから」。使う道具にも、ひとつひとつ理由があるんですね。

 

参加者の中から、「一番大変なことは何ですか?」などマウンターさんに直接質問をする場面もありました。

 

▲標本を見せながら解説をする田中グループ長

 

マウンターさんの手によってできあがった標本を直接見ながら、植物を傷つけないための「標本化の工夫」について説明がありました。

 

▲マウンターさんの手によってできあがった標本たち

 

 

一行は、いよいよ標本室内へ。所狭しと保管されている収蔵品を見ながら、田中グループ長の解説を聞きます。

 

「ハーバリウムというと最近は “花をお洒落にオイル漬けしたもの” だと思われがちですが、本来は “植物標本室” を示します。ですから、みなさんがいるこの場所こそが『ハーバリウム』です」というトリビアを伝授していただきました。
 

 

この日は、コーラ、天然ゴム、歯科治療用充填材、など日常で使うもののもとになる植物標本を見学しました。

 

▲植物学者の牧野富太郎採集の標本(田中グループ長は、NHK連続テレビ小説「らんまん」の監修もされていました)

 

 

標本室:3階(シダ植物、菌類)

 

 

つづいて一行は<3階(シダ植物、菌類)>へ。

 

 

シダ植物の解説は、陸上植物研究グループ海老原淳研究主幹にバトンタッチ。
 

▲解説をする海老原研究主幹

 

40万点ほどあるシダ植物のコレクションの中から、日本でいまのところ唯一しかない種類の標本や、1770年代に採られた歴史ある標本など、「ここにしかない」お宝的な資料の紹介がありました。

 

 

菌類については、再び田中グループ長が登場。

「菌類は、他の植物にくっついているものも多いので、それごと箱型のケースに収蔵されている場合もあります。この箱も特注です」と実物を示しながらの説明があり、近くで見ることができました。
 

▲展示用とは違う研究用の資料。

 

▲きのこ類の標本たち 

 

▲廊下には、菌類用の乾燥器具がありました。
 

 

標本室:4階(コケ植物、海藻、地衣類)

 

 

コケの解説を担当するのは、陸上植物研究グループの井上侑哉研究員です。

 

コケは封筒のような紙袋に直接コンパクトに収められていました。やはり同じ植物といっても、収め方は種類や特性によって全然違います。

 

▲ナンジャモンジャゴケを紹介する井上研究員。

 

ナンジャモンジャゴケの紹介があり、研究の軌跡や、匂いについての話しを聞きました。

 

 

つづいて海藻を紹介する研究員は、菌類・藻類研究グループの北山太樹研究主幹。コンブの標本を見ながら解説を聞きます。

 

 

▲コンブの標本を紹介する北山研究主幹

 

長さのあるコンブを資料として保管するために、工夫を凝らしていることが分かります。

 

 

特に長さのあるコンブをそのまま保管して見られるようにした、北山研究主幹オリジナルの「コンブまきま機」も見せていただきました。

 

▲コンブまきま機の実演。巻き巻き。

 

▲こんなに長いコンブが入っていました。

 

▲積み上げられた段ボールの中には、未整理の標本。

 

標本室の隙間には、棚に収まりきらない・整理しきれていない標本がまだまだ積み上げられています。

 

▲植物学者・三好学の地衣類標本

 

▲地衣類は、香水の原料として使われることも。

 

 

標本室:5階(微細藻類、変形菌)

 

微細藻類は、菌類・藻類研究グループの辻彰洋研究主幹より紹介いただきました。

 

▲解説をする辻研究主幹

 

この部屋の棚は、移動式ではなく壁にがっちり固定されているもの。変形菌は揺れに弱いから、なのだそうです。

 

 

 

▲変形菌の研究で著名な博物学者・南方熊楠(みなかた くまぐす)が、北米にいたときに収集した標本

 

▲地震時にも落ちないようにストッパーがついている棚に、みっちり詰め込まれている資料

 

さらには、このあとマリモの育成研究室も見学して、約2時間に及ぶ「バックヤードツアー」は終了しました。

 

▲辻研究主幹の研究室

 

メモをとりながら見学をする参加者の方もいらっしゃるなど、皆さん熱心に話をお聞きになっていました。また今回のツアーでは、私的な利用に限っては「写真撮影もOK」としていたため、貴重な資料を前に楽しくカメラを構えてくださるのも印象的でした。

 

研究員がそれぞれ自身の専門分野についてリレー形式で解説をするとともに、なかなか見ることのできない収蔵品を直接ご覧いただき、ときには触ったり嗅いだり……五感で体験いただけるバックヤードツアーとなっていました。

 

標本室の標本の価値、それを長く保存しておくことの価値を感じていただけたのではないでしょうか。
 

 

おまけ

 

 

ガイダンスを行った会議室にも、植物研究部の標本・資料がずらりと展示されていました。一部は、直接触ったり持ち上げたりすることもOK!

 

 

▲展示された鉢植え

 

生きた植物の鉢植えも並んでいました。同地区内にある筑波実験植物園は、実はアジア最大の「野生のラン」の保存施設なのです。

 

▲藻類観察体験用の顕微鏡

 

顕微鏡を覗き込んで、藻類の観察体験ができるコーナーも用意されていました。

 


 

「バックヤードツアー」や体験型コースの実施は、今後もまだまだ続きますので、またレポート記事でその様子をご報告したいと思います。どうぞ楽しみにお待ちください。

リターン

15,000+システム利用料


【一押し!】【寄付控除あり】 かはくオリジナル図鑑

【一押し!】【寄付控除あり】 かはくオリジナル図鑑

※本コースも、「寄付控除あり」に変更いたしました(10/20変更)

●御礼メール
●かはくオリジナル図鑑
当館の全研究者が、自身の「最推し」標本を選び、解説したものを1冊にまとめた本クラウドファンディングのオリジナル「図鑑」。
●寄付金領収証
--------

※図鑑は、130ページ前後になる予定です。画像は、そのうちの一部(恐竜の専門家・真鍋副館長の担当ページ)のイメージです。最終的なデザイン・内容は変更となる可能性もございます。
※寄付金領収証のみ、2023年12月中にお送り予定です。

>>詳細は「活動報告」欄にも紹介記事がございます。

申込数
39,306
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

5,000+システム利用料


【オリジナルグッズ】【寄付控除あり】 トートバッグ

【オリジナルグッズ】【寄付控除あり】 トートバッグ

※本コースも、「寄付控除あり」に変更いたしました(10/20変更)

●御礼メール
●トートバッグ
研究者が日々の研究で使用した「研究ノート」の一部をデザインとした、本クラウドファンディングのオリジナル「トートバック(全5種類)」。
●寄付金領収証
--------

<デザイン>
以下の5種から1つ【ランダムで】お届けいたします。
■モグラの歯の変異原図
■貝のスケッチ
■微細藻スケッチ
■ボーリングコアのスケッチ
■太陽黒点スケッチ

※画像は、5種のうち3種のイメージです。デザインや形状などは変更となる可能性もあります。
※寄付金領収証のみ、2023年12月中にお送り予定です。

>>詳細は「活動報告」欄にも紹介記事がございます。

申込数
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在庫数
制限なし
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2024年3月

15,000+システム利用料


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