マニアアックなスペック「無段階可変で30度まで対応」

　チェーンステークランプというやり方。特許取得しましたが、審査官から大正時代からある日本の昔の実用車スタンド固定方式（キラクスタンド等）に似ていると指摘された経緯があります。

　それは、今の一般車のバンド・サーボ・ローラーブレーキの周り止め固定に残っていて、チェーンステーのパイ径の鉄プレートクランプで固定するやり方です。

　しかし、この固定方式は決まった自転車の決まったチェーンステーパイ径でなくてはならず、ユニバーサルではありません。クイックリリースは統一規格ですが、これが嵌るフレームのチェーンステーのパイ径は千差万別です。

　ここをクリアするためにに新方式のＶ字可変型バイスを採用しました。アニメーションのU字クランプで挟むチェーンステーには樹脂ブロックを2つ挟みます。これによりパイ17ｍｍから38までのチェーンステーに対応、さらにX軸とY軸に対して無段階可変し、チェーンステーの角度に依存しません。さらにアダプタの三日月孔でZ軸に30度対応し、これにより20インチのミニベロから700ｃのスポーツ車にまで1つのアダプタ組付け機構でいけるようになりました。

　写真は参考にしたVブレーキの可変ワッシャーです。