[たった一頭の捕獲には…]

私たちOHANAは１頭を保護する為にとても長い時間とたくさんの方々のご協力を受けて捕獲をして保護をします。

1頭保護するのにとても重要なのは依頼主さんや現場付近のご近所の方々とのコミュニケーションです。

その中でも定期的に餌を置いてくださる餌やりさんとのコミュニケーションはとても重要です。

 

現場によっては私たちOHANAボランティアで餌やりをしなければならない場合もありますが、神栖市は南北に２０キロほどあるので北側の端にいる私たちは南側の現場になると行って帰ってくるだけで２時間以上かかります。

その時間を保護した犬達に使うためにできる限り餌やりは現地地域住民の方々へご協力を頂き捕獲日までを迎えます。

 

私達はその餌やりさんのお庭や空き地などをお借りしトラップを作らせてもらい、捕獲するまで何日も通ってデータを取り準備をしていきます。

長くなる時は数ヶ月間通わせて頂きます。

 

皆様協力してくださりトラップやカメラの設置を承諾してくれます。

ですが、必ずしも全ての現場が最後まで上手くいくわけでもありません。

 

最初は協力的でも、毎日の給餌に疲れてしまったり、お庭など敷地に長くトラップがあることが邪魔に思うようになってしまったり、今まで餌を与えてきていた子が捕まってしまうのが寂しくなってしまったりと今まで何ヶ月もかけて調査や準備をしてきたことが一瞬で終わりになってしまうことも多々あります。

 

そうならない為にも地域の住民の方々に活動を理解していただいてちゃんとコミュニケーションをとっていくことはとても重要なミッションです。

 

そうなると、またゼロからのスタートで

新たな給餌場所やトラップの設置場所を探しリサーチをしなくてはいけません。

 

保護のシーンは成果として皆さんにも見ていただいていますが、それまでにかかる見えない時間や労力はとてつもないです。

センターに保護されている子を引き出しお世話するのであれば１日でセンター引き出しが出来て保護生活が始まりますが

その元を断つ「蛇口閉め活動」をしている私たちは１頭を保護するまでにとても時間と労力とお金を使っています。

野犬は自然に生まれた子ではありません。

避妊去勢手術をせず、番犬で外飼、放し飼い、逃げても探さない 。そこから繁殖し増えていきます。

そしてただ餌を与えて可愛がるか、見てみぬふりをするのが私た人間です。

全ては私達人間が起こしたことなのです。

みなさんが出来ないことを私たちを助けてくださるみなさんの気持ちを受けて

私達はzerokamisuの実現の為、日々活動をしています。

 

神栖市からの「野犬収容ゼロ」zerokamisu達成に向けて地域の住民の皆様と協力をして頑張っていきます！