盲導犬あるある「訓練犬　ｐａｒｔ２」

　当協会の盲導犬の訓練は、主に４つのことを重視しています。「まっすぐに進むこと」、「道の左側を歩くこと」、「歩道や階段の段差で停止すること」、「進行方向上にある障害物を避けること」。同じ道を毎日歩いて犬にコースを覚えさせるような訓練ではなく、どんな道でも、どこの段差でも、どのような障害物でも、その時々で適切な行動がとれるよう犬に教えて行きます。
　目の不自由なユーザーは周囲の状況に迷ったりして犬に的確な指示が出せない時があります。間違った指示を出すかもしれません。ユーザーの指示が正しければ進む、間違っていた時には犬が正しい方向に導く。人の指示を待って、その指示どおりに行動する受動的な犬ではなく、犬自らが考えて行動する能動的な犬、そのような犬が盲導犬に相応しいと私たちは考えています。
　犬たちが自ら考え行動するためには、心と体の健康が基本。私たちは訓練犬たちの食事管理や排泄の状態、ブラッシングやシャンプー、歯磨きなど、日々の犬たちの健康に常に気を配って、日々の訓練に励んでいます。
　訓練犬たちが健康で訓練ができるよう皆様のご支援よろしくお願いします。