Vol 4 サーキットの中に村が三つもある。

ニュルブルクリンクの完成は1927年と言われています。第一次世界大戦が終結し、目立った産業のなかったアイフェルの田舎町に、公共事業として建設されたとされています。

　「緑の地獄」ノルドシュライフェ(北コース)は、一周20.8kmもあります。その中には三つも村があるのです。サーキットの中に、ペンションやレストランが点在しています。サーキットを潜ってインフィールドに入り、スーパーマーケットや土産屋に買い出しするなんて、スケールが大きいですよね。

　諸説ありますが、村と村をつなぐ田舎道があれば、当然競争が始まりますよね。ドイツ人はとにかく飛ばすのがすきですからね。それがやがてサーキットになったという噂もあります。

　僕は、その自然発生的に競争が始まった説を信じますね。だって、村と村をつなぐ連絡道路は、とにかく走って気持ちいいワインディングなのですから（笑）

　レース中は当然、村には爆音が響きます。ですが、そんなこととは無縁で、のんびりと牛や馬が草を食んでいる。不思議な環境ですよね。