Vol.56 有名なカールセルコーナーです。

　ニュルブルクリンクのコースがいかに荒れているか。その象徴的なコーナーが「カルーセル」ですね。3速での左カーブなのですが、グルリとUターンするかのように旋回します。

　　特徴的なのは、コース幅の内側はバンクになっていることです。路面はコンクリートです。つなぎ目もあります。一方、アウト側はフラットになっており、サーキット舗装です。つまり、バンクになって受けている内側が速そうですが路面はグリップの低いコンクリート。外側の路面ミューは高いのですが、バングがついていません。さて、どっちが速いのか・・という話なのですね。

　一般的にはイン側が有利のようです。ですから、混雑している場面でも、ほとんどのマシンが列をなしてイン側を走ります。ですが、車高をギリギリまで下げているマシンは、路面が荒れているために走れない。あるいは速度の遅いマシンに進路を塞がれている場合には、渋々アウト側を走ることもあります。珍しいコースですよね。