きち子基金存続のため御支援のお願い：あやちゃんのお母さんより

今まであやちゃんのお父さま、お姉さま・弟さまが、このプロジェクトに応援の手記や動画を寄せて下さいました。

30余年前の悲しみやつらさを思い出させてしまうのではないかという思いが先に立ち、メッセージを頂くことにためらいがありましたが「大変な思いをされている患者さんがいるのであれば力になりたい」と快くお引き受けくださいました。

 

そしてこの度、あやちゃんのお母さまからも手記をお寄せいただきました。闘病中の患者さん、そのご家族がこれから先明るい日々を送ることができますように心からお祈りし、お母さまのメッセージを紹介いたします。

 

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彩ちゃんの病室で付き添っていたある晩「お母さん、ちょっと横向いていて」と言いながらスケッチブックにさらさらと書いてくれたのが、この似顔絵です。

 

”私のお母さん”とコメントを付け、暫く枕元の壁にはりました。

 

看護師さんたちに「彩ちゃん上手だねえ」と褒められると、チョット得意げな表情を見せていたのを思い出します。元気でいたら今年39歳、どんな女性に成長していたことでしょう。

当時は骨髄バンクも、ボランテイア団体も設立されておらず、骨髄移植をするにも大変困難な状況でした。彩ちゃんも残念ながら骨髄移植はかないませんでした。

私の人生で一番悔やまれることはただ一つ、彩ちゃんをわずか7歳で逝かせてしまったことです。

 

病状が悪くなった時「人間は死んでもまた生まれ変わるんだよね」「今度生まれるときも、この家でこの町で暮らしたい」と言い、自分自身の運命を達観しているかのようでした。

 

そして残してくれた8000枚の絵、彩ちゃんは絵の中で思う存分遊び、また、いろいろな思いやメッセージをたくさん表現してくれました。

 

生前「画家になりたい」と望んでいた彩ちゃんの意思を尊重し、画集「彩ちゃんの贈り物」が出版されました。その画集をきっかけに佐藤きち子さんとの出会いがあり「佐藤きち子記念造血細胞移植患者支援基金」ができました。

 

彩ちゃんの絵が大きな役割を果たしてくれたことをとても誇りに思います。しかし今その基金の存続が危ぶまれています。

 

一人でも多くの方がこの基金の目標を理解して下さるよう願っております。そして一人でも多くの患者さんが救われるよう、どうか皆さまの暖かいご支援をよろしくお願い致します。
　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三瓶　正子（母）