【消えゆく国鉄色】JR東日本189系電車引退のニュースより

2月24日、JR東日本は1970年代の旧国鉄時代に特急用車両として製造された「１８９系」の全編成を引退させ、廃車にする方針を明らかにしました。

（東京新聞・ブログ「ゆけむりのミルキーウェイ」より）

 

この4月に引退する車両には、国鉄色のM-51編成も含まれ、いよいよ本線上から最後の国鉄特急色の列車が消えることになります。

 

 

この色は、1958（昭和33）年にデビューした151系特急形電車が、「こだま」や「つばめ」として登場したのが最初でした。（乗りものニュースより）

「国鉄特急色」は、肌色に近い「クリーム色4号」と、えんじ色に近い「赤2号」での塗り分けと厳密に色彩が定義され、全国の国鉄のどの工場で塗装しても同じ色になるよう品質の統一が求められていました。それで、全国どこへ行っても、走っている特急はクリーム色に赤い帯というカラーリングとして、多くの人の目に焼き付けられてきました。

 

 

国鉄の分割民営化によって、全国共通塗装の必要がなくなり、地域の独自性を出すことが求められ、国鉄のイメージを払拭しようと次々と塗り替えが進められました。

その後、国鉄時代の車両自体が少なくなり、リバイバル塗装として国鉄特急色を復刻するものも出てきましたが、いよいよそれも引退の時期が来てしまったのです。

 

 

 

北海道でも、2001年にキハ183系が国鉄特急色に４両がリバイバル復刻塗装に塗り戻されましたが、2010年に廃車されてミャンマーに輸出。北海道には残りませんでした。

 

この動画は、輸出のために函館の有川埠頭に回送された列車のものです。

 

このキハ183系は、3月25日の「旭山動物園号ラストラン お別れセレモニー」とともに国鉄特急色に塗り戻されることなく引退しますが、このプロジェクトによって、再び蘇らせたいと思っています。

 

 

国鉄色の復刻とともに、かつての鉄道の記憶を呼び戻す取り組みに、ぜひご支援のほど、よろしくお願いいたします。