
支援総額
目標金額 5,000,000円
- 支援者
- 344人
- 募集終了日
- 2022年3月31日
公開25日目|普請としての家づくり & 応援メッセージvol.16
公開25日目、現在達成率57%です。
いつも北山舎の活動にご支援・応援くださりありがとうございます。
今回は、モリスガ・ベースの改修を担当してくれている大工の吉村さんをご紹介します。
代表が京都へ移住したのは2013年。
移住当初、40年以上前に集団離村し廃村状態となった大見村(左京区大原大見町)を再生する「大見新村」プロジェクトに、3年ほど事務局長として関わっていました。
そのプロジェクトに関わってくれていた哲学者の鞍田崇さんのトークイベントを企画した際、トークイベント後の懇親会で吉村さんと出会ったのが最初です。
浜松ご出身の吉村さんは、滋賀で社寺建築を専門とする工務店で研鑽を積み、その後独立し、家族で京都へ移住。現在は北区に住みながら、通りに面した大家さん所有の町家も改修し、ゲストハウス開化 Kaikaも経営されています。
吉村さんとはその後も大見新村の改修に来ていただいたり、宝塚の解体現場での記録と救出をおこなう風土公団の活動に来ていただいたりしました。
そんな感じでお付き合いをしてきた中で、いつか自分の家をもつとしたら吉村さんにお願いしたいと思っていました。
同じ北区ですし。
初めて吉村さんに北山へ来てもらったのはもういつだったか忘れてしまいましたが、年末に中川でご家族連れで餅つきに来てくれたこともあります。

私自身は大工ではなく建築の研究を生業としているので、いわゆるDIY程度のことはできますが大工技術もなければ、改修に現場経験は圧倒的に吉村さんの方が経験豊富で、さまざまなことを聞きながら改修方針を立てています。
吉村さんは忍耐強い人で、代表のワガママも根気強く付き合ってくれています。
例えば、現在の増改築を重ねた状況からオリジナルの建てられ方を考察するように少しずつ半解体をしながら進めるなど、ただでさえ時間をかけた改修をしているのですが、何より北山舎では「現場をなるべく開かれたものとして様々な人が関われるようにしたい」という思いがあります。
改修された「結果」以上に、改修している「過程」、プロセスをなるべく大切な時間にしていきたいと考えています。
建築現場の多くは仮囲いで覆われてしまい、内部で何が行われているか分からないのが通常です。
その大きな理由が防音・防犯・近隣との安全面の観点からですが、中川の現場は幸いなことに敷地が比較的ゆったりしており、もともと林業の製造が盛んだった地域のため工事音も都市部ほどご近所さんにご迷惑にはなりません。
しかも基本は手仕事での改修工事なので、金槌で叩く音など小気味いい手仕事のリズム音が響きます。
ご近所さんからも「あ、今日は工事に来てるな」と伝わる関係性も、このような地域ならではのご近所付き合いのコミュニティと言えるかもしれません。
また、普通は建築現場は、素人を入れるなんて不効率ですし安全面での不安や完成度に関わるので、専門業の「請負」工事が一般的です。
ですが、北山舎の現場は違います。
もちろん専門職に任せないといけないところはお任せしながらも、誰もが家づくりに関われる箇所は様々あります。
なるべく多くの老若男女誰しもが家づくりに参加する、かつての家づくりの在り方を尊重したいと思っています。
例えば茅葺き屋根の葺き替えなどは村人総出で行われ、毎年順番に茅葺きの葺き替えが行われていきます。手伝ってもらう方も手伝う方もお互いさまでした。
そのような昔ながらの「普請(ふしん)」としての家づくりの在り方を大切にしたい、そう考えています。


特に2021年度からモリスガ・ベースの現場は、代表が講師を務める京都建築専門学校の学生らが実習現場として関わってくれることになりました。
京都建築専門学校は「京都建築工業学校」として昭和26年に開校して以来70年近くの歴史ある専門学校。
各地から、大工を志す学生たちが集まります。
もちろん大工以外にも建築設計や施工管理ほか建築に関わる様々な業種へ就職していきますが。
そんな学生たちにとって2年という学びの期間に、学校で学んだ技術を活かせる「生の現場」は何より貴重な場となります。
吉村さんは大工でありながら、現場の棟梁として学生たちの技術指導にも当たってくれています。
そんな感じで、代表が目指したいことの思いを汲み取りながら、根気強く付き合ってくださっている吉村さんのメッセージを最後にご紹介します。
・・・・・・
吉村隆之|大工

ある地域の文化や生活から成り立った、特徴を持った建物。その建物たちと地形から作り出された『風景』。そういう地域固有の風景は、日本中、世界中至るところで日々失われていっているのだろう。仕方の無いことだと思う。だってそういう地域の形を作ってきた人々の生活や文化自体が変わっていくのは止めようのないことだし、物は朽ちていく。不便な山間地域に住むよりも便利な都市部に住みたいと、住人が減っていくのも当然のことだと僕は思うし、世間の大多数の人もそう思うだろう。「それって抗うようなことなの?」って。
その一方で、僕はいろいろな風景や文化に触れることが好きだ。旅先で、写真で、あるいはテレビでも。世の中の多くの人もきっと嫌いでは無いだろう。ちょっと変わった特徴を持った地域の風景や、現代とは違うルールで作られたものが残っている古い町並み。「まぁできれば残って欲しいよね、いろんな景色があった方がなんか楽しいじゃん」という感じ。でも、自分の力でなんとかこの風景を残そう!とまではなかなか思えない。だって自分の生活には直接結び付かないし、我々はいつだって忙しい。この特徴ある北山の風景も残って欲しいとは思うけど、、、。
しかし、大工としてモリスガベースの改修作業をしながら隣りで見ていると、本間氏はどうやら人生を賭けて北山地域での活動に挑むつもりのようだ。そして一人ではできないから、多くの人を連れてきて、何とか、誰かの生活に直接結びつけようとしている。どのように結びつくのかは分からないが、誰かの生活に結びつけることでこの風景を何とか生きたまま残そうともがいている(ように僕には見える)。なんと険しい道のりか。
険しくてもやると言っている人がいる。そういう極端な人がいないと消えていくしかないものがある。この風景、できれば残って欲しいと思う僕にできることは、クラファンでひと口応援するくらいだ。
こんな他人事みたいに書いてると、「吉村さんももっと自分ごととして関わってください!」と本間さんに言われそうである。でも、世の中そんな極端な人ばかりではない。他人事と自分事の間にはグラデーションがあり、そのどこかに僕はいる。そのグラデーションのどこかに、あなたも加わってみませんか?
ぜひご支援よろしくお願いします。
・・・・・・
以上です。
【お知らせ】
以前の新着情報でお知らせしましたが、明日17時から、上七軒文庫が主催する町家座談「京都の周縁の北山から巡らせる、しなやかな往来と心地よい循環について」(ゲスト:本間智希 [建築史家・北山舎代表])を実施します。
代表の考える北山らしさについて、文化遺産の保全の在り方について、どのような思いで北山舎に取り組んでいるか、お話させていただきます。
ご関心のある方は、どうぞご視聴ください。
引き続き、ご支援・応援のほどよろしくお願いいたします。
リターン
5,000円

I|お気持ちコース
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- 72
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- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年3月
10,000円

J|応援コース
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- 2023年3月
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J|応援コース
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