京都北山の文化遺産を残し、資源循環の新たな拠点を共につくりたい

支援総額

6,005,000

目標金額 5,000,000円

支援者
344人
募集終了日
2022年3月31日

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2022年03月12日 21:12

公開24日目|石積みの風景を守る & 応援メッセージvol.15

 

公開24日目、現在達成率56%です!

いつも北山舎の活動にご支援・応援くださりありがとうございます。

 

さて前回の新着情報でサラッと書いてしまいましたが、北山舎の仲間の1人に石工がいます。

 

今日はその「石積み」について、少々長いですがお付き合いください。

 

・・・・・・

 

金子玲大|一般社団法人石積み学校 / 石工

各地の空石積みを修復しながら技術を継承する取り組みをしている金子と申します。3年前に本間さんにお声がけいただき、北山の古民家の前の崩れかけている石積みを修復しました。その土地の特質に根ざした文化や技術には、その時代の状況やそこに暮らす人の生活環境によって様々に変わりながらも、今の時代にこそ価値のあるものがたくさん眠っていると思います。北山にもたくさんある空石積みもその文化や技術の一つです。これらはただ単に形をそのまま残せば良いというわけではないところに難しさと面白さがあります。北山の風景に新しい価値を見出し、生きたものとして継承する取り組みに挑戦している本間さんや北山舎の活動を応援しています。

 

・・・・・・

 

「空石(からいし)積み」というのは、自然の石の形を組み合わせて積んだ石積みの方法です。

コンクリートやモルタルを使わないので、環境にやさしい昔ながらの石積み工法とも言われています。

 

国土の7割が山地と言われる日本列島では、各地に斜面地や山間部に集落が広がっていますが、その多くが空石積みによって田畑や宅地のための平場を築いてきました。

地域によって地質も違い、石の雰囲気も異なるため石積みの表情も変わってきます。石積みに注目して各地を歩いてみるのも、まちあるきの醍醐味のひとつです。

北山も石積みだらけ。北山らしい景観を構成する重要な要素のひとつです。

 

日本の風土に根ざしたお馴染みの風景でもあり、各地に石積みを専門技術とする「石工(いしく)」がいましたが、今ではその数も減り、石積みの修繕や技術の伝承が課題となっています。

 

近年は異常気象による大雨などによって石積みが崩壊する例も出てきています。

ただ、原因をしっかり特定すれば「石積み=危険」ではなく、城の石積みがそうであるように、石積みそのものは適切に維持管理をすれば何百年も持つものです。

 

そんな状況を踏まえ、一般社団法人石積み学校は、農地の石積み技術を継承するために2013年に設立され、石積みの風景と、それを支える技術の継承を目的として活動しています。

 

金子くんと代表は実は大学が同じ学部で、学生時代に知り合っていたのですが、北山で調査研究をしていた2018年頃に京都出身の金子くんから数年ぶりにSNSで連絡をいただき再会。

 

京都も北山をはじめとする山間部には各集落に石積みの風景がありますが、いま石積みをできる技術は少なくなっています。

 

北山の石積みの風景を守り、またそれを支える技術を広めていきたい、そんな話を北山を歩きながら金子くんと話して意気投合、北山舎に加わってくれたのでした。

 

 

モリスガ・ベースも、ひな壇地形の中腹の立地のため、谷側も山側もお隣さんとの間には3m以上の高さの石積みがあります。

 

改修工事をはじめるにあたって、「まずは生活の基盤となる大地から!」ということで、石積みが少し膨らんでいた「谷側」との隣地境界の石積みの修繕を2019年7月に実施しました。

 

 

当然、雨天だと出来ないので梅雨明けを狙っての実施だったのですが、雨天どころか4日間の現場は連日猛暑。

日除けにシートを貼っての作業をしました。

 

 

それでも暑くて、こまめに水分補給や休憩をします。

川で泳いで、火照った身体を冷やしたことも。

 

 

一度表面の大きな石を丁寧に1つ1つ剥がし、足元まで剥がし終えたら、再び形の合う石から順に積んでいきます。

その時に拳大の大きさの「ぐり石」と呼ばれる石を表面となる石積みの裏側に沢山詰めるのが、石積みの強度を保つための秘訣。

 

金子くんを中心に、別の現場で石積みを経験した知人たちもヘルプで参加してくれて、「石積み初心者」の私や手伝いに来てくれた人たち含めて延人数20名以上で4日間で石積みを終えました。

2段になっている石積みの下の石積みまで含めて、白っぽいところが修繕箇所です。

 

 

 

完成時に参加していた面々で記念撮影。

 

そして先日のNHKの撮影時にも来てくれた金子くんを中心に、「山側」の隣地境界で石積みでやや不安だった箇所に石を補充して応急処置的に補強しました。

 

 

その様子を見ていた北山舎メンバーの2歳のお子さんも、小さな石を運んでくれたり、隙間にぐり石を詰めてくれるなど、お手伝いをしてくれました。

 

2歳児の母の感想。

 

このように、北山の風景・景観を守るには、建物単体を保全するだけでは不十分だと思っています。

例えば、山の風景を維持するには林業、石積みの風景を維持するには石積み、食文化を記録し伝えていくとしたら食の関係者など様々な人たちが風景の担い手となります。

またその土地で暮らす人たちが安心安全に健やかに暮らし続けていくためには、ハード面だけでなく、福祉や防災、防犯、信仰や行事、地域コミュニティなど様々な「ソフト面」こそが大切だと思っています。

 

風景・景観は地域の総体で、単に見た目だけでなく「地域らしさ」だと思っているので、それを維持し未来に継承するには、さまざまな分野の人たちによる総合格闘技のようなものだと思っています。

 

北山舎にはさまざまな専門・特技・趣味・興味をもつ人たちが関わってくれていて、それぞれが、それぞれの関われる範囲・タイミングで、北山の風景の担い手として一役買ってくれています。

 

もちろん長年、代々その土地で住み継いできた地域の方々が主役で、私たち他所者は、そのお手伝いをする脇役に過ぎません。

地域の方々と協力しながら関係人口を広げて、北山の風景を未来に繋いでいきたい、常々そう考えています。

 

今日は長文失礼しました。

 

引き続き、ご支援や個別打診よろしくお願いします。

リターン

5,000


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●お礼メール

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山の麺処|新しい名前を募集中です!
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72
在庫数
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発送完了予定月
2023年3月

10,000


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