宝物庫改修にあたっての取組　その2

いつも光明寺を応援してくださり、ありがとうございます。

以前の活動報告にて宝物庫内の虫対策について触れましたが、宝物庫改修にあたり必要な要素はそれだけではありません。同時に必要となるのが温度や湿度管理です。

現在宝物庫ではデータロガー（温度・湿度を測定し、測定したデータをパソコンに飛ばす機器）を設置し、宝物庫に行かなくとも即時にパソコンで測定結果が分かるようにしています。

今夏は厳しい猛暑だったことがまだ記憶に新しいかと思います。また次のような記事を見つけました。

「気象庁の観測によると、京都市で最高気温が35度以上の猛暑日となったのは9月30日までに43日あり、1880年の観測開始以来最多となった。2021年の18日、22年の25日と比べても突出した多さだった。［朝日新聞デジタル］」

このように突出した暑さでしたが、データロガーを導入し除湿機の更新やサーキュレーターを導入したため、文化庁が推奨する湿度50％～60％内を維持することが出来ました。しかしながら、1日に何度も除湿器のタンク交換の必要があるなど、現状の施設では課題も多く見つかりました。

また、夏場は室内温度を下げること、冬場は下げすぎなくすることも必要となります。窓ガラス、サッシの更新による断熱や現在は自然換気方式による空気の取入れをしていますが、計測結果を見ますと不十分に思われます。その為改修にあたって機械換気も検討しています。