
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 130人
- 募集終了日
- 2021年7月31日
スポンサー企業様へのインタビュー【漢方薬局 岩城一貫堂】
KOTOWARI会津サマースクール・企業スポンサー
漢方薬局 岩城一貫堂(岩城理晴さん)インタビュー

私は幼少期から難病を患っていました。皮膚がとても弱く、何かにぶつかるとすぐに皮が向けて出血してしまうのです。いろんなお医者さんや病院に行って、ありとあらゆる治療を試しましたが、一向に改善することはありませんでした。一月の包帯代だけで10万円もするような時期もあり、全身包帯でぐるぐる巻きの状態でした。自分の未来に希望が持てず、世の中への不満もつのって、自暴自棄になっていた時期もあります。
大人になって病院に勤めていた頃、当時知り合いだった漢方薬の問屋さんのご紹介で、栃木県にある「皇漢堂」という漢方薬局を訪れました。森道伯という人から生まれた「一貫堂流」という漢方の大家で、後の私の師匠になる星野先生の漢方薬局でした。そこで処方された薬を飲み始めたとたんに、これまでどんなことをしても良くならなかった皮膚の症状が、わずか一週間で改善してしまったのです。
西洋医学では一向に治せなかった病気が、副作用もないまま、なぜここまで短時間で改善したのか。その秘密を知りたいと思ったとき、師匠から「君、私のところで漢方を学んでみないか」と言われたのです。すぐに弟子入りを決意して、そこから漢方医になるための修行が始まります。
しかし、初日に言われた言葉は、
「一年間活字を読むのは禁止ね。私のそばに立って診断するのをみていなさい」
はじめは訳もわからないまま時間が過ぎて行きましたが、何かを学びとろうと必死に観察しつづけました。その結果、三ヶ月も経つころには、だいたいの患者さんの診断ができるようになっていました。多い時は午前中だけで100人以上の患者さんが来て、その一人ひとりにものすごいスピードで的確な診断と処方をしていく師匠の背中を見ているうちに、自然と「分かる」ようになっていったのです。頭を空っぽにして、極限まで集中力を高め、直感で本質を掴む。患者さんから出ているオーラや顔色、肌のつや、身体の使い方などを見るだけで、漢方の予備知識が何もなかった当時の私でも、患者さんの疾患の根本原因がわかるようになったのです。
にわかには信じがたい話だと思います。しかし、一切の無駄を省いて「患者さんを治すこと」だけに特化した末に、こうした直感による医療が生まれたのだと思います。実際にそのほうが、理屈で治療を組み立てていくよりも、はるかに早く、正確に、多くの人を治せるのです。
そもそも病気というのは、症状が種々洋々であっても、その根本原因は大きく5つくらいしかありません。二人の人が全く別に見える病気を患っていても、その根本原因が同じことはよくあります。
また、人の心持ちも病気に大きく影響します。患者さんであれば、自分の病状のことや、良くないことばかりを考える人は、悪い「気」を自ら作りだすことになり、病気にかかりやすく、薬の効きも悪くなります。医者であれば、「薬を売ろう」や「お金を儲けよう」では、良い結果は生まれにくくなります。純粋に「この人をどうにかして治そう」というモチベーションでやらない限り、同じ薬を処方しても効き目が全く変わってくるのです。私の経験上、「病は気から」というのは、実はとても本質的なことなのです。
漢方には「補瀉」という根本的な治療概念があって、これは、1)足りない「気」を補うことと、2)余分な「気」を削ぎ落とすことの二つを指します。最近の患者さんには、2)の分類、つまり、身体の解毒作用を促進して、余計なものを排出するための処方をすることが多くなってきています。特定の栄養素の過剰摂取や、さまざまな有毒物質が身体に溜まるような食生活や生活習慣が、社会中に広まっているということだと思われます。
人は「自然」の状態から離れるほど病にかかりやすくなります。病気にかからないためには、自然に近い状態は何なのか、健康というのはどのような状態なのかを知っている必要があります。病気のことばかりを調べていても、必ずしも病気を治すことにはつながりません。健康な状態になるように免疫力を上げたり、体調を整えたりしていく。そこで、人工的な化学合成薬品ではなく、草根木皮など自然の素材を使う。「自然な状態」としての「健康」を目指すのが漢方の哲学であり、ゆえに有害な副作用が生まれないとも言えるのかもしれません。
今回のKOTOWARI会津サマースクールでは、人にとっての「自然」とは何かを問うと聞いています。今は皆さんがどのような議論をして、どのようなものを将来創り上げていくのかが非常に楽しみです。私が若い頃は、こんなことは考えていなかった。こうした取り組みが皆さんのような世代から生まれてくることを支援したいと思いました。
皆さん、頑張ってください。
インタビュアーメモ(宇野宏泰):
岩城一貫堂は、最近の漢方薬局の中では極めて珍しい、患者さんに合わせた漢方薬の調合を行っております。農作物ゆえに品質がピンからキリまである漢方薬の原材料を直接問屋さんから仕入れ、診断と患者さんの特徴に合わせて配合量を調整しているそうです。薬も根本原因を改善する、つまり体質を変えていくために処方されるため、同じ薬を体質が改善されるまで飲み続けるケースが多いようです。名実ともに素晴らしい漢方薬局、岩城一貫堂。根本治療で体調を良くしたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。
リターン
5,000円
プロジェクト応援コース
・感謝のメールをお送りします
・活動報告をお送りします
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
10,000円
オンライン聴講コース
・ゲスト講義をオンライン聴講いただけます
※2021年8月17~20日のサマースクール期間中に実施する、ゲスト講師による講義をオンラインでライブ、あるいはアーカイブで聴講いただけます。聴講に関する詳細は、8月初旬までにメールにてご案内いたします。
・感謝のメールをお送りします
・活動報告をお送りします
- 申込数
- 80
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
5,000円
プロジェクト応援コース
・感謝のメールをお送りします
・活動報告をお送りします
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月
10,000円
オンライン聴講コース
・ゲスト講義をオンライン聴講いただけます
※2021年8月17~20日のサマースクール期間中に実施する、ゲスト講師による講義をオンラインでライブ、あるいはアーカイブで聴講いただけます。聴講に関する詳細は、8月初旬までにメールにてご案内いたします。
・感謝のメールをお送りします
・活動報告をお送りします
- 申込数
- 80
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年12月

物価高でごはん食べられない若者に今すぐ食糧を|緊急支援2025冬
- 現在
- 11,815,000円
- 寄付者
- 312人
- 残り
- 29日

子どもや家族の孤立を防ぐ。多機能・都市型の支援拠点モデルを福岡から
- 現在
- 9,962,000円
- 寄付者
- 350人
- 残り
- 36日

まちを支える生態系作りを応援しよう! 世田谷コミュニティ財団友の会
- 総計
- 0人

今後の日本の生産者、消費者を救う自然栽培「半夏生米」にご支援を!
- 総計
- 56人

子どもたちに森の恵みを|おもちゃ美術館”一口館長”大募集!
- 総計
- 15人

佐渡が島の自然の中で、大人も子どもも共に遊び育つ居場所をつくりたい
- 総計
- 10人

当別町の豊かな森から、ギャニオンがつくる北海道産メープルを世界へ!
- 総計
- 0人
『自宅を映画館に…』は当たり前。今は…『自宅をeスポーツ会場に!』
- 支援総額
- 0円
- 支援者
- 0人
- 終了日
- 8/31
お子様のお口ぽかん、鼻呼吸がしづらい方のために
- 支援総額
- 1,357,700円
- 支援者
- 47人
- 終了日
- 10/20
麹おやつでアレルギーっ子とママを笑顔にしたい
- 支援総額
- 1,215,000円
- 支援者
- 123人
- 終了日
- 12/13
発達障がい・知的障がい児・者のためのやさしい防災カード
- 支援総額
- 551,000円
- 支援者
- 48人
- 終了日
- 11/28
コロナ後の日本人のきもちを支える「人生100年時代の本」
- 支援総額
- 5,000円
- 支援者
- 1人
- 終了日
- 12/28
里山暮らしの次世代へ繋げたい!女性が活躍する美山のアロマ事業へ
- 支援総額
- 2,192,000円
- 支援者
- 126人
- 終了日
- 2/14

もっと自分を表現できるLGBT向けマッチングサービスを開発したい!
- 支援総額
- 40,000円
- 支援者
- 2人
- 終了日
- 3/25













