600%達成のお礼

京都大学野生動物研究センター熊本サンクチュアリのクラウドファンディング、「ウイルスの医学的実験を受けたチンパンジーたちに、治療薬を購入したい」にご支援いただいた皆様、誠にありがとうございました。
非常に多くのかたがたにご支援、ご協力いただき、いくら感謝してもしきれない気持ちです。

クラウドファンディングを開始したときは、とにかくC型肝炎持続感染のチンパンジーたちを治したいという一心でした。結果、こうして多くのかたにご賛同いただき、多くのご寄付が集まった現実を目の前にして、感謝とともに、責任の重大さをひしひしと感じています。

頂いたご寄付をもとに、C型肝炎持続感染のチンパンジーたちの治療を進めていきます。
まずは、今後の進め方について、簡単に皆様に共有できればと思いました。

できるだけ早くチンパンジーたちを治療したい！という思いは強くありますが、その一方で、「急いては事を仕損じる」ということわざの通り、慎重さが求められる局面でもあると思っています。
投薬によって、こちらが想定していない副作用が出ることはないか、薬はきちんとウイルスに効いているか、ということを確かめながら進める必要があります。投薬開始前の検査等も欠かせないでしょう。

そこで、まずは１個体のチンパンジーを対象に投薬を開始し、人間のC型肝炎の治療に詳しい専門の先生方にも相談をしながら、慎重に経過を見極めつつ進めていきます。順調に進んだとしても、投薬期間として２か月～３か月、そのあと薬の効果を確かめるのにさらに３か月程度はかかると想定されます。最初の１個体には、薬を嫌がらずに安定して飲んでくれそうで、かつ、途中経過確認の検査にも協力的だと見込めるチンパンジーを選びます。
最初の１個体の治療が万事順調であれば、あとは残りの個体をできるだけ早く、できるだけ一斉に治療していこうと考えているところです。

チンパンジーたちが健康を取り戻した姿を皆様にお届けできるよう、精一杯励んでいきます。慎重であるべきところは慎重に、速やかに進めるべきところは速やかに、最大限の努力を払っていきますので、次のご報告がお届けできるまで、少しお待ちいただければ幸いです。

皆様のご支援に重ねて深く御礼申し上げます。

チンパンジーたちの笑顔とともに。

熊本サンクチュアリ