ムサシとサイの投薬開始

チンパンジー・ムサシとサイのための薬の購入手続きが昨年12月末に完了して、投薬を1月10日に開始しました。
ふたりとも、これから3か月間、毎日薬を飲んでもらいます。
きっと治るはずです。

2022年9月－10月と2023年9月－10月におこなったクラウドファンディングで頂いたご寄付をもとにおこなったチンパンジー肝炎治療の進捗について、英文で紹介を書きました。
オンラインでどなたでも読めますので、もしよければ以下リンクからご覧いただければと思います。
https://rdcu.be/dvlbA
これまで「活動報告」欄で日本語でご紹介してきた内容の一部を英語化しました。

そしてひとつ、心配なお知らせです。
投薬治療を完了し、体内からC型肝炎ウイルスが消失して元気になるはずだったクミコですが、検査の結果、肝臓に腫瘍ができていることがわかりました。
クミコは、いまから42年前、彼女が4歳だった時に医学実験の対象になり、C型肝炎ウイルスを注入されました。それ以来ずっと体内にあった肝炎ウイルスが少しずつ体を蝕み続けていたと思われます。昨年の投薬が効いてウイルスは消えましたが、残念ながら、それ以前のダメージの蓄積によって肝臓に腫瘍ができてしまったようです。
その腫瘍の影響なのか、12月上旬から急激に体調が悪くなり、ブドウを3粒しか食べない日もあります。腫瘍を除去するのは難しく、治療行為が逆にクミコに負担をかけてしまうことにもなりかねないので、手術はおこなわず、クミコが少しでも楽に過ごせるよう配慮しながら、できるだけのケアをおこなっています。