金島 隆弘さんからメッセージをいただきました

Arts Aid KYOTO のクラウドファンディングを応援いただきありがとうございます！本日はACKプログラムディレクターであり、京都芸術大学客員教授の、金島 隆弘さんからいただいたメッセージをご紹介させていただきます。

金島 隆弘（ACKプログラムディレクター、京都芸術大学客員教授）

京都には日本でも東京に並ぶほどの美術大学があり、毎年数多くのアーティストを世に輩出していますが、制作した作品を展示販売できる機会は限定的です。現代アートとコラボレーションをテーマに、新しい形のアートフェアとして開催したACKでは、日本のみならず、海外のアート関係者やコレクターの目に留まることを意識しながら、京都にゆかりのあるアーティストを紹介するセクションやプログラムを複数設けました。

広く世界を見渡しても、地域を絞って実力のある作家を揃えられる都市は極めて限られると思いますが、ACKの開催を通じ、実際にこのような枠組みを設けることのできる京都の文化芸術の底力を改めて強く感じることができました。

ACKでは行政と民間が協働しながら、コラボレーションやコレクションを通じて現代アートを支える一つの方法を提示できましたが、文化芸術への支援の方法はもっと多様であるべきです。今回の京都市の取り組みもまさにその一つであり、私たちの税金の使い道を、納税する側が文化芸術に指定することができる画期的な仕組みでもあると考えます。
 

プロフィール：

1977年東京都生まれ。2002年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。FECを2007年に設立し、展覧会企画、交流事業のコーディネーション、アーティストの制作支援、東アジアの現代美術の調査研究などを手がける。2011年よりアートフェア東京エグゼクティブディレクター、2016年よりアート北京アートディレクターを経て、現在は京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程に在籍しながら、ACKのプログラムディレクターを務める。