彫刻家のつぶやき：１５歳の希望（のぞむ）君からのお手紙

「ニューヨークのラバーズ」に１０００個の愛のメッセージを集めた6年前、私は集めるための短い動画をYoutubeにアップしたのだけど、「富山のラバーズ」は、「ニューヨークのラバーズ」よりも格段に事業規模が大きく、イタリアでの彫刻制作もさることながら、それ以外にやってもやってもやってもやっても仕事があって、動画制作まで手が回らなかった。

 

そんなわけで、クラウドのページに一般募集の要項は掲載したけど、実際にお手紙を送ってくれる人はいなかった。それでも、私は「たった一人でもいいから、この呼びかけに応えてくれる人がいてくれたら、それで十分だ」と思っていた。だって、講演会を聞いた生徒たちや先生方だけが、ラバーズにお手紙を入れられるのは、なんだか不公平な気がしていたから。

 

でも、その一人が、いったいどんな人なのかなんて全く想像していなかったし、もしかしたら、世界の皆んなは忙しすぎて、お手紙を書く時間なんて僅かもないのかもしれないーとも思っていた。

 

しかし、昨日ついに

私の呼びかけに応えてくれた「最初の１通」が届いた！

 

希望くんは、前日のテレビでモニュメント設置の様子を観ていた。

KNBのニュースでloversと美奈子さんのことを初めて知って、これから高校生活を送っていく上で必ず利用することになる富山駅の発展に自分も関わりたいと思い、一生残り続けるloversに手紙を送ろうと思いました。また、美奈子さんの活動やモットーがこれからの僕に必要なことを教えてくれたように感じて手紙を書きました。

あの４分間の報道から、私の生き方を感じ取ることのできる素晴らしい感受性(ブラボー！涙）と、そこからネットで募集要項を確認し、ペンをとって手紙を書いて、撮影して設置事務局に送るという、一連の行動を起こすことのできる１５歳の力に、私はものすごーーーーーく感動した。

 

「心で思っているだけ」と、「それを行動に移すこと」は、

全く異なる世界に人生を導いてくれる。

 

富山の２０箇所を超える中学、高校、専門、大学で、私がずっと伝えてきたことは、「行動することの大切さ」だった。

 

その始まりの最初の一歩は、言葉にすることだと私は思う。

誰かにとってはバカバカしい話でも、

応援してくれる仲間はいるかもしれない。

 

仲間がいれば、不可能と思われたような夢だって

実現できる可能性はきっとある。

例えば「富山のラバーズ」のように。

 

だから、何歳になっても夢を言葉にすることは素敵だし、

それ自体が人生のエネルギーになると私は思う。

みんな、夢の話をしよう。夢を言葉にしよう。

今の自分に、未来の自分に

お手紙を送ろう。

 

美奈子
 

 

お手紙プロジェクト：

お手紙を書いて撮影して、lovers@pcojapan.jpにお送りください。

3月14日まで募集中。詳しくはこちらのブログで。