バングラデシュのスラムでの生活　Vol.3

こんばんは！バングラデシュ支部 ラーマン真理子です。

 

先日はスラムに住むアノワリさん家族がどのように生活をしているのか紹介させていただきました。

 

今回はスラムでの出産についてです。

 

アノワリさんには子供が３人います。

長男５歳　イムラムくん

次男 3歳　アノワールくん

長女 2ヶ月　ジョイナちゃん

 

 

さてアノワリさんはどのように子供を出産したのでしょうか。

 

長男と次男はなんと自宅出産しました。

 

またバングラデシュでは自宅での自然分娩は医師や助産師が出産介助するのではなく、出産介助をしたことのある人が出産介助するというのが普通なようで、アノワリさんもしかり、自宅出産時にサポートをしたのは出産介助経験のある近所の人だったようです。

 

その時にかかる費用はお金としては発生しませんが、ご飯をおもてなしし、洋服をプレゼントしたようです。

 

 

長女のジョイナちゃんは出産時のみ病院へ行ったそうですが、妊娠中と産後の受診はしていません。

 

このような背景には貧困があり、病院へ行きたくても行けない事情の家族もあるようで、出産時の事故や産後の受診をせずに失われてしまう命もあるようです。

 

このような状況をまず改善すべく、キングストン病院の経営を再建し、その収益の一部を使って、スラムに住んでいる妊婦さんを中心に、安全に安心に出産できるような体制に整えていきます。

 

具体的にはまず診療パスをスラムの妊婦さんに渡していきます。そこには顔写真、ID番号、名前、生年月日、発行日が記載されています。

 

 

そして一番下には「割り当てられた診療回数のみ有効」と記載しています。

個人個人や状態によって必要な診療回数は変わってくるため、最後までしっかりケアできるように特定の回数は記載していません。

 

そしてこの診療パスを持っていると、スラムの人々でも支払い可能な受診料で受診ができます。

 

そのためにはまず病院の経営を日本式のマネージメントをもって再建し、収益を上げることになります。

 

この目標金額の６００万円さえあれば、バングラデシュ国内で必要とされる診療をしっかり提供することで収益をあげ、そしてスラムにも医療を届けることができる持続循環型の支援ができます。

バングラデシュの人たちが自らバングラデシュ現状を変えていけるその第一歩をどうかみなさまのご支援で支えていただけないでしょうか。

どうぞよろしくお願い致します。