有馬裕之〜建築家としての想い〜

 

 

ニューヨークでは今まで会ったこともない全く知らない人との出会いが濃密に感じる時が多いように思います。「文化が空気の中にあるようだ。天気の一部のように」というトムウルフの言葉もまたニューヨークを表しています。

 

ここは多様な文化が創造される街。ストリート毎に、文化が様々に混じり合い再編成されながら変化しています。 ここ20年でさらに複雑な顔を持つ都市になりました。

 

そして今まさにここでは現在でも民族や文化が複合中です。 

 

「建築」の複合的な新しい可能性を地域の皆さんやこの活動に賛同する方々と一緒に進めてみようと考えています。 

 

 

 

 

 

 

ニューヨークに通い始めて30年が経ちました。楽しい街です。エンターテイメントもたくさんあって昼も夜も刺激があります。そしてブルックリンは古さが残る先端の場所でもあります。 

 

この街では「建築」は様々な集団の試みた痕跡です。歴史が蓄積されて、さらに現在が積み重なって行きます。「建築」は様々なものが混じり合う複合的なものなのです。 

 

MIRROR IN THE WOODSが運営するMIRROR tea houseはブルックリンのゴワヌス、ユニオンストリートにあります。ゴワヌスは、かつての工場&倉庫地帯。19世紀中頃からの輸送運河であったゴワヌス運河があり様々な出来事に彩られてきました。

 

そして今があり、これからの新しい世代の表現の場所になってきていて、さらに変化していきます。

 

MIRROR tea houseはアートスポットであり、地域の住民やこのエリアを訪れた遊歩者のための休憩所のような場です。 日常使いのカフェでありながら、いつもライブコンサートが開かれ、またアートギャラリーとして使用するなど、日常と非日常が交錯する空間です。

 

ここを拠点にニューヨークの新しい空間の取り組みを変化とともに進めて行きます。

 

「視点が変わればクリエーションが広がる。」

 

地域の核となって存在しさらに町の歴史に組み込まれて風景になることを目指しています。