もひかん林檎園の無肥料・減農薬栽培の思い

お客様各位

 

本年で「もひかん林檎販売」に関わって3年目を迎えます。販売するにあたって工藤さんから林檎栽培の様々な話をお聞きし、さらに「奇跡のりんご」の木村秋則さんの書籍やYOUTUBEの講演、そして映画を見ました。

 

そのことが縁でいろんな方とも知り合うことができ、昨年は青森県のりんご勲章を受章された小説家の谷村志穂さん達と「もひかん林檎園」を訪れ、工藤さんからさらに貴重な話を伺うことができました。また、実践女子大や高校の授業でも「もひかん林檎」が使われ、食育と裸足保育で有名な座間市の麦っこ畑保育園でも林檎やドライアップルがおやつとして出されています。

 

昔のリンゴ栽培は木や葉、リンゴまでが真っ白になるほど、危険な農薬をかけていたそうで、木村秋則さんの奥さんが農薬の散布時期には一ヶ月も寝込んでいたという話は事実です。

しかし、現在もJAの推奨慣行栽培では、12回ほどの農薬を散布することになっていますが、実際は20回以上、最後には、リンゴを赤くするためにアミノ酸まで散布している状況です。

 

2年前にもひかん林檎園を訪れた時に、青森の道の駅で買ったリンゴを食べたところ唇や舌が残留農薬でしびれてしまいました。また、日本の農村地帯に行くと農薬のスミチオンやマラソン製剤の特有の臭いがします。

 

昨年、台湾に輸出されたイチゴの残留農薬が台湾の基準値の200倍を超えていて、輸出禁止になりましたが、以前にも、カナダに輸出しようとしたリンゴが「金星」という袋を被せて栽培するリンゴを除いて、残留農薬のために輸出禁止になりました。

 

地球温暖化は化学肥料の窒素散布にあるという報告もあります。大規模農業においては、有機農法は経費の面でもほぼ不可能ですが、消費者は安い質の良い農産物を求めます。しかし、安全、安心な農作物を作るには莫大な経費と労力、収穫量の減産がともなうのです。

 

農産物の卸売り価格はとても安く、外見と大きさが重視されるために、農家は大量の肥料と農薬を使い、収穫量と大きさ、虫食いや病気の少ない農産物を作り薄利多売しなければ、生計が立てられない状況です。もひかん林檎の生産量が、多肥料、多農薬の三分一しか無いのですが、工藤さんは無肥料・減農薬、葉取らず、樹上完熟という困難な栽培方法で、林檎を作り続けています。

 

本年もぜひ、ご支援賜るようにお願い申し上げます。

もひかん林檎販売　栗原光弘