外国人妊婦さんの病院選び・病院探しに寄り添う

外国人ママの病院選び・病院探し

 

皆様

応援ありがとうございます。

 

今日は私たちの大切なサポートの一つである、病院選び・病院探しの一端をご紹介します。

 

日本人でも一生に数回しかない出産のための病院を選ぶのは一苦労なのですが、外国人ママにとっては最初の大きな大きなハードルになります。

 

まず

1.全ての病院の情報が日本語（そして医療用語や難しい感じがいっぱい）

2.外国人対応可能と書いてある病院は東京でも数えるほど(あったとしても英語のみがほとんど）

3.アジアを含む外国ではスタンダードになってきている無痛分娩を選べるところが少ない

5.検診まではできるけど分娩は紹介状を持って違う病院に、というシステムがわかりにくい

 

さらにイスラム教徒の女性の場合、さらに女医希望・食事のことなど、ハードルがどどーんと高くなります。

 

今回クラウドファンディングを立ち上げた理由の一つである、事実上の受診拒否も少なくありません。

 

病院探しから一緒にする場合、時に病院側の塩対応に、こちらが申し訳ないやら一緒に傷つくやらで、心中とほほ…と思いつつも、笑顔で「大丈夫！きっとぴったりの病院が見つかるから一緒に探しましょう」と励ましてながら一緒に探します。

 

中には「いろいろ理由をつけているけれど、これは外国人だから断っているんだな」と私たち日本人にだけわかるケースもあり、電話を切ってからクッションを抱えて不貞腐れながら1人でブツクサ言うことも多々あります（笑）。

 

NPO法人Mother’s Tree Japanは、病院や行政に依頼された場合の通訳派遣の他に、困っている外国人ママからの依頼でサポートする場合が多く、その場合に求められるサポートは、ただ医療通訳をして双方の言いたいことを伝えるだけではなく、それぞれの事情を飲み込みつつ、コミュニケーションを円滑にする、時には交渉を後方支援することがとても重要になることがあります。

 

例えば、現在、2つの先天的な持病があり、その方面の専門医から無痛分娩を勧められている外国人妊婦さんをサポートしていますが、日本の公的な病院の場合、24時間毎日無痛分娩に対応している病院は数えるほどで、逆に多くの公立病院はそもそも無痛分娩に対応していないため、難航しています。

曜日を決めての無痛分娩が可能、としているところもあるのですが、それも予定日の月はすでに８人待ちでキャンセル待ち。

「事情がある場合のみ、医者が必要と認めた場合のみ無痛分娩可能」という大学病院もありますが、「あらかじめ無痛分娩を念頭に置かれている人の場合は最初から診察自体もお断りいたします」と剣もほろろ。（あの助産師さんの断り方、本当に怖かったなあ（笑））

さらにそこに、英語が通じるか、通訳を毎回入れてくれるか、などのハードルがあり、粘り強く一緒に探していきます。

 

時には、受診が始まってから、うまくコミュニケーションを取れずにいる中にサポートに入ることもあります。

 

これらの対応を、実に見事にやってくれているのが、NPO法人Mother‘s Tree Japanのボランティアメンバーです。

 

それぞれに経験を積み、外国人として日本で暮らす中で獲得した智慧を上手に働かせて、本当にうまく、当たり前のようにサポートしてくれるのです。

 

前回の新着情報に引き続き、またまたボランティア自慢になってしまいましたが（笑）、そんなメンバーにサポートしてもらいながら、今日も外国人ママたちは新しい命を産むために今日も頑張っています。

 

NPO法人Mother’s Tree Japan