コスタリカってどんな国？①

みなさん、プロジェクトへのご支援本当にありがとうございます！関心を持ってくださったこの機会に、普段触れる機会の少ないコスタリカ共和国についてもぜひ知っていただきたく、2回の投稿に分けてわかりやすくお伝えしたいと思います。（写真は全て筆者撮影）

 

「中米に住んでいた」と言うと、よく「危険じゃなかった？」と聞かれますが、コスタリカは周辺国に比べて治安が安定し、インフラもかなり整った暮らしやすい国です。

 

日本の四国と九州を合わせたくらいの国土面積で、人口は東京の1/3程の約500万人。コーヒー・バナナ・パイナップルといった農産品の輸出、外資系企業による医療機器などの製造業、そして豊かな自然を活かした観光業が主な産業です。

 

現地の産品と伝統的なカレータ（コーヒーなどを積んで運んでいた荷車）

 

元気のいい小学校の子供たち

 

 

常備軍を廃止・教育や福祉を充実

コスタリカは小国ながら「軍隊を持たない国」として国際的に関心を集めています。1949年に内戦で勝利した農民出身のホセ・フィゲーレスが、前政権の支配下にあった常備軍を憲法で廃止し、教育の予算を増やすなど福祉国家的な発展の基盤を築きました。

 

コスタリカの治安が比較的良い理由は、中米周辺国で紛争が続いた時期にも民主主義を維持し、安定した経済成長を遂げられたためです。国家財政や格差などの課題はあるものの、教育・年金・医療保険などの社会制度も整っています。

 

私達が支援しているモルフォセンターも「障害者の自立」という考え方の普及によって、コスタリカの人権意識の向上に貢献しています。（モルフォの活動詳細については別投稿でお伝えします）

 

3期に渡って大統領を務め、常備軍を廃止したホセ・フィゲーレス（1906～1990）の像

 

2018年の大統領選挙の投票所

子どもや若者も政治に関心を持ち、選挙キャンペーンに参加している

 

Pura Vida　人々の生き方

コスタリカ人は周辺の中南米諸国と同じく、主にスペイン系、先住民系、アフリカ系の混血です。言語はスペイン語ですが、コスタリカならではの表現も多々あります。

 

その一つが「Pura vida」。直訳すると「素朴な人生」ですが、コスタリカ人は「素敵だね」「いい人だ」「元気だよ」「なんとかなるさ」など様々な意味合いでこの言葉を使います。どんな場面もポジティブに変えてしまう「Pura vida」の響きは、問題の多い世の中を前向きに生きる人々を支えています。

 

また、敬虔なカトリックが多く、神への感謝を忘れないこと、家族と助け合うことなど、素朴な幸せを大切にする価値観は、コスタリカの魅力の一つです。皆さんもコスタリカを訪れた際は、ぜひ現地の人々と交流してみてください。

 

スペインからの独立記念日のお祝いに集まる人々

 

 

毎朝のように食べるソウルフード、ガジョピント（炒めた豆ご飯）と

プラタノ（焼いた調理用バナナ）

 

次回はコスタリカの自然・環境政策についてご紹介します！