【ネクストゴールへ】海外における絶滅危惧種の細胞保存活動を支援

こんにちは、国立環境研究所の大沼です。

みなさま、目標を超えて沢山のご支援ありがとうございます。希望金額を超えたご寄付も、絶滅危惧種の細胞保存に関する取り組みに大切に使わせていただきます。

ネクストゴールでは、海外（ネパール、ブータン、マレーシア、シンガポール、インドネシア等）での絶滅危惧種の細胞保存活動を支援していきます。

海外では培養細胞や生殖細胞が全く保存されていない絶滅危惧種が実際に存在しています。活動報告でもお知らせしましたように、シロハラサギ（White-bellied Heron、Ardea insignis）はその典型的な例です。

2002年から確立してきた細胞保存技術は、海外、特に東南アジアから技術支援の依頼を多くいただきます。私たちはこれまでに依頼のあったネパール、インドネシア、マレーシアといった国々で、保存システム構築に関する実現可能性調査を行いました。また、シンガポールではシンガポール動物園において絶滅危惧種（オランウータン、テングザル、マレートラなど）の培養細胞を凍結保存することに成功しています。

「最後の砦」としても役割を国内ばかりではなく、海外でも果たすべく、プロジェクト終了の2023年8月20日(月)23時まで、全力で走り抜けたいと思います。

引き続き皆さまのご支援をお願い申し上げます。

＼海外支援に関する応援メッセージをいただきました！／

ブータン王国において野生で24羽となってしまったシロハラサギを絶滅から救うため，本事業の中心である大沼学博士と現地を訪れ，危急な対策について喧々諤々の議論の末，次期計画を立てた．私は動物分類学者であり，環境省レッドリスト委員として，国内希少野生動物種等の保全に関わっているが，私に出来る事は残念ながら，学名をつけ標本を残すことでしかない．

絶滅の危機に瀕している動物達の細胞を培養し，どのような病気にどのようなリスクがあるかを調べることができるなど，絶滅に対して具体的に手をさしのべる本事業は，これらの動物達にとって，今必要な事なのである．

あなたが出来るクラウドファンディングは，絶滅に瀕している動物達を，直接助ける事が出来る最良の方法である．リスク評価と対策の基礎となる本事業を，絶対に成功させるために，ぜひ動物達を助けるこの事業をご支援頂きたい．

法政大学自然科学センター　教授

（ブータン王立自然保護協会客員研究員）

島野智之（しまのさとし）