獄中から子供を想う気持ち。

祝祭日は関係がない生活を送っている私は「そうか、世の中はGWなのか！」と今頃気づいたりしています。小さなお子さんをお持ちの方たちは子どもを連れてお出かけの最中かもしれませんね。

冤罪犠牲者の会には（既に無罪を勝ち取っている、または再審請求を目指している、検討中という）冤罪当事者が約50名、獄中で無実を叫んでいる人が約25名います。その25人が私をめがけて手紙を送ってくるので、人生でこんなに手紙を書いたことがないというくらい返事を書いています。

その中で子どもや親に会えない辛さを書いてくる人が本当に多いのです。濡れ衣を着せられている自分を子どもはどう思っているんだろう、お父さんは何もやってないんだ、無実なんだ、と叫んでも、獄中生活を送っている自分があまりにも情けない。やるせない。

そうかと思えば、子どもがいじめを受けないためにも離婚して名前を変えたい。今後、子どもには手紙も書かないでほしい、と縁を切られる場合も少なくありません。

私も息子が小さいときに離婚して、会えない寂しさと申し訳ない気持ちを抱えながら生きてきました。30代のときに『キャッチボール』という曲を作りました。「勉強なんかできなくていい。いい奴になってくれ。それこそ俺の願いのすべて」というような歌詞です。獄中にはCDを送れませんが、歌詞カードは送れます。歌詞を読んで泣きました、という手紙を見て、私も泣きました。いつかCDを聴かせますよ、と返事を書きます。

下は初めて作ったパラパラ漫画のPVです。お時間があったら観てやってください。番組ではエンディングにひっそりと流しています。