控訴審判決　ー　北朝鮮政府による不法行為が認められました！

皆さまのご支援の結果10月30日、東京高裁は東京地裁の判決を取り消して、「原告たちは人生を奪われた」として北朝鮮の継続的な不法行為を認めたうえで、1審で審理をやり直すよう命じました。

帰還事業の実態について丁寧に認定し、人生を奪われる被害だと正確に評価した判決といえると思います。また、日本の裁判所で北朝鮮の人権侵害を追及する可能性をひらく画期的な判決でもあります。原告のみなさんもとても喜んでいました。皆様のご支援のおかげですので、心から感謝申し上げます。

判決文を含めて控訴審の詳細は弁護団の報告をご覧ください。

https://nklawsuit.hatenablog.com/entry/2023/10/30/234347

東京高等裁判所の谷口園恵 裁判長は、「事実と異なる勧誘で北朝鮮に渡航させ、その後出国を許さないことで居住地選択の自由を侵害し、過酷な状況で長期間生活することを余儀なくさせ」「原告たちは人生を奪われた」と判示し、北朝鮮政府の継続的な不法行為を認めました。声をつまらせることもありました。

そのうえで、1審が北朝鮮内での不法行為について審理していなかったことなどから、東京地裁でやり直すよう命じました。

来年冒頭には、差戻審（東京地裁）が開始されると思われます。原告の皆さんの年齢や体調を考えると迅速に裁判を終えて勝訴判決を確定したいと考えています。どうぞ皆様の継続したご支援をお願いいたします。